研究課題
基盤研究(B)
2013年から現在まで7年近く噴火を続けている西之島の最近の溶岩、および海底火山本体を形成する海底斜面の溶岩を採取して、西之島のマグマが大陸誕生を再現していることを明らかにした。この成果は2018年に日本地質学会の国際誌Island Arcに公表され、本雑誌の2020Island Arc Most Downloaded Awardを受賞した。ケルマディック弧のキブルホワイト海底火山、小笠原弧の土曜火山と調査ターゲットを広げた。2017年にケルマディック弧のキブルホワイト火山のドレッジ航海を行い、小笠原弧西之島と同様に、大陸を生成する安山岩溶岩を採取し、新しい大陸生成仮説の検証をおこなった。
地球における大陸の生成は長年の謎であったが、現在噴出する西之島や小笠原弧、ケルマディック弧の海底火山の研究により、その謎は確実に解明されつつある。西之島は安山岩溶岩を噴出するとともに、大陸地殻を形成している段階である。海洋島弧の発達段階が見えてきた。土曜海山は西之島の過去、伊豆大島や三宅島は西之島の未来である。西之島が次の段階に至るまで、伊豆弧の海底カルデラに見られるように、中部地殻の融解、流紋岩マグマの爆発的噴出、海底カルデラの形成が起こりうる。今後、いつ、どのように巨大噴火に移行するかを検討するためには、西之島の次の成長段階を示すと考えられる海形海山や海徳海山などの調査が必要であろう。
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すべて 国際共同研究 (2件) 雑誌論文 (6件) (うち国際共著 4件、 査読あり 5件、 オープンアクセス 5件) 学会発表 (34件) (うち国際学会 18件、 招待講演 9件) 備考 (7件)
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