研究課題/領域番号 |
17H03069
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
高分子化学
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研究機関 | 徳島大学 |
研究代表者 |
右手 浩一 徳島大学, 大学院社会産業理工学研究部(理工学域), 教授 (30176713)
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研究分担者 |
押村 美幸 徳島大学, 大学院社会産業理工学研究部(理工学域), 講師 (30596200)
平野 朋広 徳島大学, 大学院社会産業理工学研究部(理工学域), 准教授 (80314839)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2021-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2020年度)
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配分額 *注記 |
18,330千円 (直接経費: 14,100千円、間接経費: 4,230千円)
2020年度: 2,470千円 (直接経費: 1,900千円、間接経費: 570千円)
2019年度: 2,470千円 (直接経費: 1,900千円、間接経費: 570千円)
2018年度: 2,340千円 (直接経費: 1,800千円、間接経費: 540千円)
2017年度: 11,050千円 (直接経費: 8,500千円、間接経費: 2,550千円)
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キーワード | ポリメタクリル酸 / メタクリル酸エステル共重合体 / ポリビニルアルコール / ポリ酢酸ビニル / エステル交換反応 / 亜鉛アート錯体 / 隣接基効果 / NMR / 共重合連鎖解析 / 高分子反応 / モノマー連鎖解析 / 動的光散乱 / ポリ乳酸 / 1H NMR / 共重合体 / モノマー連鎖 / 主成分分析 / 多変量解析 |
研究成果の概要 |
高分子合成化学における重合触媒技術などの進歩によって,高分子の分子量や立体規則性,環状・樹状などのトポロジー,らせん形成や会合などの構造制御が可能になりつつある。共重合体の合成についてもブロック性や交互性,周期性などの連鎖制御に大きな進展がみられるが,核酸やタンパク質などの生体高分子にみられる完全なモノマー連鎖制御とは依然として大きな隔たりがあり,これをめざした重合原理の研究が一つのトレンドになっている。本課題では,高分子反応における立体効果や隣接基効果を利用して,重合とは異なる原理に基づくモノマー連鎖制御に取り組んだ。連鎖制御の前提条件となる,モノマー連鎖の解析技術の深化にも重点を置いた。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
ポリビニルアルコール(PVOH)は工業的に重要な水溶性高分子であり,通常,ビニルアルコール(VO)単位の他に少量の酢酸ビニル(VA)単位を含む。ほぼ全量がNaOHを触媒とするポリ酢酸ビニルのエステル交換反応によって合成されており,VO連鎖とVA連鎖がともにブロック性である。本課題では,この反応に新規な亜鉛アート錯体が高い触媒活性を示し,VO連鎖がブロック性で,かつ,VA連鎖がランダム性という,特異な連鎖構造のPVOHを与えることを見出した。このPVOHは従来品より水溶性が高く,成膜時のフィルム特性が優れていた。この亜鉛アート錯体を使った合成プロセスは環境負荷が低く,実用化へのハードルが低い。
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