研究課題
基盤研究(B)
本研究では、複合材構造のボルトレス化を実現するための、独自の繊維強化型クラックアレスタ技術基盤を構築した。各種亀裂進展試験および有限要素解析を用いることで、亀裂停止効果を最大化させるアレスタ構成を検討し、疲労接着剥がれおよびTジョイントの剥離を抑制できることを実証した。また、層端部の応力集中を抑制するPly curving terminationを考案し、基礎的な検討により有効性を確認した。
従来の航空機複合材構造は、硬化成形した部材を接合し構造に組み立てる際に剥離防止のためのボルト締結が大量に用いられているため、複合材料の優れた力学的特性・軽量性が十分には生かされておらず、また製造コストが従来金属構造に比べて非常に高い。本研究は接着接合の信頼性を向上させることを目的とした試みであり、ボルト締結部を大幅に削減する「ボルトレス化」により軽量化と低コスト化を同時に実現するものである。
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SAMPE JOURNAL
巻: 未定