研究課題
基盤研究(B)
ガンマ線検出用の超伝導転移端温度計(TES)型マイクロカロリメータを開発した。体積1 mm x 1 mm x 0.7 mmのビスマス吸収体を使用した単ピクセル素子で1.17 MeVのガンマ線に対して0.88 keVのエネルギー分解能を得た。19 mm x 0.5 mm x 0.5 mmの鉛吸収体を使用した位置検出型素子で662 keVのガンマ線に対して1 mm程度の位置分解能を実現した。20 mm x 1 mm x 1 mmのビスマス吸収体を使用した位置検出型素子で両端読み出しに成功した。シミュレータを開発して、実測の信号パルス波形をよく再現する結果を得た。
本研究では従来のガンマ線検出器のエネルギー分解能を1桁程度改善することを目指すとともに、TES型マイクロカロリメータでの位置検出を試みている。ガンマ線分光・撮像は基盤技術であり、その高度化は多くの分野へ波及する。
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IEEE Transactions on Applied Superconductivity
巻: 31
巻: -
Journal of Low Temperature Physics
巻: 200 号: 5-6 ページ: 233-238
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