研究課題
基盤研究(B)
性質の異なる複数の中枢神経シナプス前終末において、シナプス小胞動態を超解像ライブイメージングによって測定した。シナプスの機能に応じて小胞動態が異なっていることが明らかになり、シナプス機能の重要な基盤であるシナプス前機能について重要な知見を得ることに成功した。また、学習・発達によってシナプス機能が可塑的に変化する際のシナプス前機構の変化についても複数のシナプスでその詳細を明らかにすることに成功した。
シナプス小胞からの神経伝達物質の放出機構は、中枢神経回路において神経細胞同士の情報伝達を担う重要な細胞機能であり、その詳細を明らかにすることは脳機能を理解する上で避けては通れない命題である。本研究による成果は様々な細胞からの多様な神経伝達物質放出様式を可能にしている基盤現象を示したものであり、将来的にはこれらの異常を原因とする様々な精神疾患の原因究明や治療戦略の創出の萌芽となることが期待される。
すべて 2021 2020 2019 2018 2017 その他
すべて 雑誌論文 (4件) (うち査読あり 4件、 オープンアクセス 1件) 学会発表 (7件) (うち国際学会 2件、 招待講演 1件) 備考 (2件)
Proc Natl Acad Sci U S A .
巻: 118 号: 11
10.1073/pnas.2022423118
120007147680
月刊「細胞 The CELL」
巻: 12月号 ページ: 37-40
Neurosci Res.
巻: S0168-0102(17) ページ: 30755-1
10.1016/j.neures.2018.01.008
Neuron
巻: 96 号: 5 ページ: 1033-1040
10.1016/j.neuron.2017.10.016
http://www.twmu.ac.jp/neurophysiology/
http://www.twmu.ac.jp/univ/news/?kbn=1&ym=202103