研究課題
基盤研究(B)
体を構成する多様な体細胞は全て、「エピブラスト」と呼ばれる細胞集団から発生する。神経系と内胚葉組織を中心に、体細胞の発生初期過程を研究した。前部エピブラストには、早期から領域性があり、それらが前部中内胚葉に集合して脳原基を形成するのと並行して、脳部域(前・中・後脳)も確立される。脊髄を含めた神経系全体での領域性の成立には、Wntシグナルが関わっている。次いで転写因子SOX2とZIC2が作用する過程によって神経組織が発生する。内胚葉原基の成立には、SOX17発現エピブラスト細胞が基底膜と相互作用することが重要である。前部内胚葉の食道と気管への分離には、SOX2による気管発生の抑制が必要である。
ヒトの胚発生では、受精後1ヶ月の間に、エピブラストという体細胞全体の前駆体から様々な体細胞組織の原基が発生し成立する。胚発生の最も重要な時期である。この時期の発生が順調に進行しないと、さまざまな先天異常の原因にもなる。この時期の胚発生の主要なプロセス、ニワトリ胚、マウス胚、マウス胚から樹立したエピブラスト幹細胞株を用いて研究した。
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