研究課題/領域番号 |
17H03792
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
応用微生物学
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研究機関 | 名古屋大学 |
研究代表者 |
饗場 浩文 名古屋大学, 創薬科学研究科, 教授 (60211687)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2020年度)
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配分額 *注記 |
17,420千円 (直接経費: 13,400千円、間接経費: 4,020千円)
2019年度: 4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2018年度: 5,980千円 (直接経費: 4,600千円、間接経費: 1,380千円)
2017年度: 7,150千円 (直接経費: 5,500千円、間接経費: 1,650千円)
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キーワード | 寿命 / 分裂酵母 / 老化 / 微生物 / 酵母 / シグナル伝達 |
研究成果の概要 |
高等動物の寿命を理解する前提として分裂酵母をモデルに細胞寿命制御因子の同定を試みた。その結果、既知の普遍的寿命延長シグナルであるカロリー制限に加えて、新たに硫黄の枯渇が寿命延長シグナルであること、硫黄の枯渇は、リボソームの質的・量的制御を介して寿命を延ばすことをことを見出した。今後、具体的機構を解明するためにポリソーム解析の実験系を確立した。 他方、分裂酵母の寿命を制御する新規因子を遺伝学的に同定するため、大規模スクリーニングを継続した。この中から、複数の新規寿命制御因子の候補を見出すことに成功した。今後、ヒトを含む高等動物にまで共通して保存される因子に着目し機能を解明する予定である。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
ヒトを含む高等生物の寿命を理解することは健康長寿社会の構築に重要である。本研究では、未だ不明な点が多い高等動物の個体寿命を理解する前提として、分裂酵母をモデルとして用いて細胞寿命の制御機構を理解することを目指した。その結果、既知の普遍的寿命延長シグナルとして知られているカロリー制限以外にも、硫黄の枯渇が新たな寿命延長シグナルとして機能することをを見出した。 さらに、分裂酵母から新規な長寿命変異株を取得し、その原因因子候補を複数同定した。これらの中から、ヒトにまで保存される因子の機能を解明することで寿命制御の新たな知見や寿命創薬の標的因子が見出されることが期待される。
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