研究課題/領域番号 |
17H03806
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
応用生物化学
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研究機関 | 島根大学 |
研究代表者 |
川向 誠 島根大学, 学術研究院農生命科学系, 教授 (70186138)
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研究分担者 |
村井 正俊 京都大学, 農学研究科, 准教授 (80543925)
戒能 智宏 島根大学, 学術研究院農生命科学系, 准教授 (90541706)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2021-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2020年度)
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配分額 *注記 |
17,160千円 (直接経費: 13,200千円、間接経費: 3,960千円)
2020年度: 2,860千円 (直接経費: 2,200千円、間接経費: 660千円)
2019年度: 3,120千円 (直接経費: 2,400千円、間接経費: 720千円)
2018年度: 4,550千円 (直接経費: 3,500千円、間接経費: 1,050千円)
2017年度: 6,630千円 (直接経費: 5,100千円、間接経費: 1,530千円)
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キーワード | coenzyme Q / ubiquinone / S. pombe / fission yeast / PHB / PABA / isoprenoid / コエンザイムQ / ユビキノン / 分裂酵母 / coenzymeQ / mitochondria / S. pome / ミトコンドリア / 電子伝達系 / 抗酸化 / イソプレノド |
研究成果の概要 |
コエンザイムQ(ユビキノン、CoQ)は生体内において電子伝達系の必須成分として働くと同時に、補酵素として、あるいは抗酸化物質としての機能を有している。CoQは生体内の重要な機能物質でありながら、その生合成経路が完全解明されていない。CoQ生合成の全容解明に向けた研究を進めるため、分裂酵母のCoQ10を合成できない株を利用し、その株で蓄積してくる前駆体の解析を進めた。一連の研究で、グルコース濃度やプロテインキナーゼA の機能が低下するとCoQ合成量が増加すること、生合成に PHB以外にPABAを前駆体として利用すること、Benzoic acid がCoQ生合成の阻害効果を示すことを発見した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
CoQ10 は1974年から医薬品として、虚血性心不全、筋ジストロフィー、貧血等に効果があることで使用されていたが、2001年に食品として認可されてからは食品サプリメントとして、幅広く市場に普及している。CoQ10は人間の体内でも合成されているが、その量は加齢とともに減少することから、食品サプリメントとして補うと効果的である。最近の研究によりCoQ10の合成量が低下している患者は、ミトコンドリア脳筋症になり、重篤な症状を示すということが報告され、遺伝病との関連性が注目されている。そのような背景の基、酵母を用いてCoQ10の生合成を解明することは、病気の原因の解明にも繋がる重要な研究である。
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