研究課題/領域番号 |
17H03831
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
森林科学
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研究機関 | 名古屋大学 |
研究代表者 |
梶村 恒 名古屋大学, 生命農学研究科, 准教授 (10283425)
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研究分担者 |
神崎 菜摘 国立研究開発法人森林研究・整備機構, 森林総合研究所, 主任研究員 等 (70435585)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
16,250千円 (直接経費: 12,500千円、間接経費: 3,750千円)
2019年度: 5,200千円 (直接経費: 4,000千円、間接経費: 1,200千円)
2018年度: 5,200千円 (直接経費: 4,000千円、間接経費: 1,200千円)
2017年度: 5,850千円 (直接経費: 4,500千円、間接経費: 1,350千円)
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キーワード | 樹木病害 / 森林昆虫 / 森林微生物 |
研究成果の概要 |
樹木穿孔性昆虫を中心に、生息状況や繁殖様式などを確認した。Euwallacea属キクイムシ2種について、CTスキャンで非破壊的にmycangia(菌類貯蔵器官)の部位と構造を明らかにした。見出した器官や虫体、樹体から、菌類や線虫を分離・同定した。これらの菌類や線虫を供試木へ接種し、衰弱過程を追跡するとともに、病原性を判定した。捕獲あるいは分離した各種の生物群を様々な条件で成育させ、増殖力や相互作用を実証した。調査地間で各生物群の形態的および遺伝的な違いを調べ、系統地理学的解析を行った。以上の結果を総合して、今後マークすべき昆虫とその随伴微生物を提示した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
昆虫と微生物が樹木を介してどのように共生関係を築いてきたか、という学術的命題に重要な示唆を与える。つまり、微生物の病原性と栄養価をめぐって昆虫類が進化させてきた繁殖戦略あるいは共生条件が明らかにできる。 森林生態系を脅かしている昆虫と菌類の共生関係に対して、その特性に関する科学的論拠を与える。そして、現在問題となっている被害だけでなく、将来の予知と予防にも究極的に有用であり、社会的要請に必ず応えることができる。潜在的なリスクをoutbreak前に先見的に評価しておく(先手を打つ)ことは、森林保護上きわめて大きな意義がある。
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