研究課題/領域番号 |
17H03858
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
水圏生産科学
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研究機関 | 東京大学 |
研究代表者 |
伊藤 直樹 東京大学, 大学院農学生命科学研究科(農学部), 准教授 (30502736)
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研究分担者 |
良永 知義 東京大学, 大学院農学生命科学研究科(農学部), 教授 (20345185)
高橋 計介 東北大学, 農学研究科, 准教授 (80240662)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
14,300千円 (直接経費: 11,000千円、間接経費: 3,300千円)
2019年度: 3,380千円 (直接経費: 2,600千円、間接経費: 780千円)
2018年度: 4,420千円 (直接経費: 3,400千円、間接経費: 1,020千円)
2017年度: 6,500千円 (直接経費: 5,000千円、間接経費: 1,500千円)
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キーワード | 原虫 / 二枚貝類 / 生体防御 / 宿主特異性 / 培養 / 栄養要求性 / 宿主寄生虫間相互関係 / Perkinsus olseni / アサリ / 寄生虫 / 魚病 / 生理 / 寄生 / in vitro培養 / 血球 |
研究成果の概要 |
日本国内のアサリには寄生原虫Perkinsus olseniが蔓延しており、資源量減少をもたらしていると考えられている。そこで、この蔓延する理由の解明は本虫による感染症対策の一助に繋がる。本研究では、本虫が保有するアサリへの感染を効率的に達成するメカニズムやアサリ体内での生存戦略の一端を明らかにするなど、本虫がアサリへ蔓延する理由と考えられる生理学的知見を得た。さらに、本虫の伝搬にはアサリの死亡が必要となるが、死亡が起こりやすい高水温時は感染源が増えるという感染拡大に有利な生態を備えることも明らかになった。また、今後の比較研究に有用なアサリに蔓延しない近縁種も国内で初めて発見した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
Perkinsus属原虫は重要水産生物である二枚貝生産を脅かす寄生生物であり、本研究対象であるP. olseniは国際獣疫事務局による指定を受けた重要病原体である。本研究では本種が国内アサリ資源への蔓延に至った生理・生態学的特徴の一端を解明することに成功、加えて研究ツールの開発や新たな生活サイクルの提唱にも至った。これらの成果は本種による疾病を克服し安定的な二枚貝生産へ貢献すると考えられる。
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