研究課題/領域番号 |
17H03909
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
動物生産科学
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研究機関 | 京都府立大学 |
研究代表者 |
井上 亮 京都府立大学, 生命環境科学研究科, 講師 (70443926)
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研究分担者 |
尾関 基行 武庫川女子大学, 生活環境学部, 准教授 (10402744)
川崎 淨教 香川大学, 農学部, 助教 (30739206)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
16,380千円 (直接経費: 12,600千円、間接経費: 3,780千円)
2019年度: 3,510千円 (直接経費: 2,700千円、間接経費: 810千円)
2018年度: 3,380千円 (直接経費: 2,600千円、間接経費: 780千円)
2017年度: 9,490千円 (直接経費: 7,300千円、間接経費: 2,190千円)
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キーワード | ブタ / 初乳 / エキソソーム / 移行免疫 / 免疫細胞 / 細胞 |
研究成果の概要 |
本研究ではブタ初乳中エキソソームと免疫細胞について、その成分や子豚への移行、さらに役割を検討した。本研究により、初乳中エキソソーム濃度には産歴に関わらず個体差があること、エキソソーム濃度とエキソソームの質には関連が無い可能性が高いこと、エキソソームには子豚の免疫細胞を分化させる役割があること(in vitro)を明らかにした。免疫細胞については、蛍光を発する初乳細胞を摂取した野生型の子豚の回腸や脾臓に蛍光を発する細胞がいることを確認し、初乳中の免疫細胞が子豚に移行する直接的な示唆を得た。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究により、ブタ初乳の成分であるエキソソームと細胞に関しての知見が蓄積された。ブタ初乳中エキソソームに関しては成分や機能はほとんど未知であったが、本研究により母豚による個体差があることやエキソソームの量と質が関係しないこと、子豚の免疫系に作用することが明らかになり、ブタにおける移行免疫の新たな一面がわかった。初乳中免疫細胞についても子豚に移行することを直接的に証明した世界的にみても数少ない成果を得ることができた。さらに、初乳の新たな機能として小腸組織構造の発達促進という機能も見出した。本研究の成果は、健全な養豚体系を構築するうえで現場にも大いに役立つものであり、養豚界に貢献するものである。
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