研究課題/領域番号 |
17H03928
|
研究種目 |
基盤研究(B)
|
配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
統合動物科学
|
研究機関 | 北海道大学 |
研究代表者 |
高田 健介 北海道大学, 獣医学研究院, 准教授 (40570073)
|
研究分担者 |
稲葉 睦 北海道大学, 獣医学研究院, 教授 (00183179)
山崎 淳平 北海道大学, 獣医学研究院, 特任准教授 (20732902)
|
研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2021-03-31
|
研究課題ステータス |
完了 (2020年度)
|
配分額 *注記 |
15,860千円 (直接経費: 12,200千円、間接経費: 3,660千円)
2020年度: 3,250千円 (直接経費: 2,500千円、間接経費: 750千円)
2019年度: 3,250千円 (直接経費: 2,500千円、間接経費: 750千円)
2018年度: 3,380千円 (直接経費: 2,600千円、間接経費: 780千円)
2017年度: 5,980千円 (直接経費: 4,600千円、間接経費: 1,380千円)
|
キーワード | T細胞 / 核内受容体 / 免疫記憶 / 生体防御 / ワクチン / 動物生命科学 |
研究成果の概要 |
ワクチンの基本原理である免疫記憶の詳細な成立機構は未だ解明されていない。本研究では記憶CD8+ Tリンパ球分化の過程で顕著な発現上昇を示すRORファミリー核内受容体に着目し、記憶Tリンパ球の分化および機能の制御における当該分子の関与を検討した。その結果、RORalphaがコレステロール代謝関連遺伝子の発現制御を介して活性化CD8+ Tリンパ球の生存と初期応答に影響を与えることが明らかとなった。さらに、RORalphaが記憶CD8+ Tリンパ球の感染免疫応答に関与する可能性について、今後の発展につながる予備的知見を得た。
|
研究成果の学術的意義や社会的意義 |
過去に感染した病原体の再感染に対し、免疫系はより素早く強力に応答する(免疫記憶)。免疫記憶の本体は抗原特異的な応答の後、体内で長期間維持される記憶リンパ球である。ウイルスや細菌、腫瘍細胞に対する防御を担うTリンパ球の記憶メカニズムを解明することは、ワクチン・免疫療法の開発基盤として医学・獣医学に資する。本研究から、リガンド依存的な転写制御因子である核内受容体RORalphaがCD8+ Tリンパ球の免疫応答と機能分化に関与することが明らかとなった。RORalphaの活性は合成リガンドを使って制御が可能であることから、本研究の知見は、当該因子を標的とした新たな免疫療法の開発につながり得る。
|