研究課題/領域番号 |
17H04012
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
解剖学一般(含組織学・発生学)
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研究機関 | 山形大学 |
研究代表者 |
後藤 薫 山形大学, 医学部, 教授 (30234975)
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研究分担者 |
中野 知之 山形大学, 医学部, 准教授 (00333948)
田中 俊昭 山形大学, 医学部, 助教 (70536987)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2020年度)
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配分額 *注記 |
17,810千円 (直接経費: 13,700千円、間接経費: 4,110千円)
2019年度: 5,980千円 (直接経費: 4,600千円、間接経費: 1,380千円)
2018年度: 5,200千円 (直接経費: 4,000千円、間接経費: 1,200千円)
2017年度: 6,630千円 (直接経費: 5,100千円、間接経費: 1,530千円)
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キーワード | 脂質代謝 / ジアシルグリセロールキナーゼ / 転写調節 / 酵素活性 / p53 / NF-kB / ストレス応答 / 炎症応答 / 酵素活性依存的 / アポトーシス / エネルギー代謝 / 生活習慣病 / 脂肪組織リモデリング / 褐色脂肪細胞 / 脂質代謝酵素 / 細胞応答 / 個体レベル / 高脂肪食 / 白色脂肪 / トリグリセリド / 脂肪分解酵素 / 細胞・組織 / 行動解析 |
研究成果の概要 |
脂質二重層を構成するリン脂質は、グリセロ脂質であるジアシルグリセロール(DG)のリン酸化を起点として合成される。我々はDGのリン酸化酵素DGキナーゼ(DGK)の機能解析に従事しているが、本研究ではDGKファミリーのうち、ゼータ型DGK(DGKζ)とその結合蛋白によるがん抑制遺伝子産物p53と炎症応答制御因子NF-kBの2つの転写因子の制御機構を解析した。その結果、DGKζは酵素活性依存的に、p53転写活性を抑制する一方、NF-kB転写活性を亢進させることが明らかとなった。これらの結果は、DGKζ酵素活性は核内転写調節機構に重要な役割を果たすことを示唆する。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
三大栄養素の一つである脂質は、貯蔵エネルギーとしてのみならず、生命の基本単位である細胞の外壁(細胞膜)の構成要素としても機能する。細胞膜の脂質はさらに、その合成や分解の過程において、細胞機能を調節する情報伝達物質の役割も果たす。本研究では、代表的な脂質の一つであるジアシルグリセロールの代謝酵素が、その活性を利用して、細胞核内の遺伝子転写機構を調節することを明らかにした。
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