研究課題/領域番号 |
17H04103
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
応用薬理学
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研究機関 | 九州大学 |
研究代表者 |
家入 一郎 九州大学, 九州大学病院, 教授 (60253473)
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研究分担者 |
廣田 豪 九州大学, 薬学研究院, 准教授 (80423573)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
17,940千円 (直接経費: 13,800千円、間接経費: 4,140千円)
2019年度: 5,720千円 (直接経費: 4,400千円、間接経費: 1,320千円)
2018年度: 2,600千円 (直接経費: 2,000千円、間接経費: 600千円)
2017年度: 9,620千円 (直接経費: 7,400千円、間接経費: 2,220千円)
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キーワード | CYP3A4 / 個別化医療 / DNAメチル化 / バイオマーカー / メタボローム解析 / 臨床応用 / 薬剤反応性 |
研究成果の概要 |
これまでの我々の研究により、ヒト肝におけるDNAメチル化頻度がCYP3A4発現の個人差の原因となることが認められている。DNAメチル化頻度は同一個体内においても、臓器ごとに異なる。ヒト肝におけるDNAメチル化状態を解析するためには肝臓の生検が必要であるが、被験者への負担も大きいため困難である。そこで、本研究では、まず、免疫磁気分離による末梢血からの肝細胞分離方法を確立した。次に、本手法を用いた「健常成人を対象とした末梢血肝由来細胞のDNAメチル化解析に基づくCYP3A4活性予測に関する臨床試験」により、DNAメチル化がCYP3A4活性予測のマーカーとして応用可能であることが示唆された。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
臨床使用される大部分の医薬品の代謝に関与するCYP3A4の活性には、約20倍の個人差が認められることから、その活性予測は臨床・創薬の両面から切望されている。本試験により、末梢血から分離した肝細胞のDNAメチル化解析は、CYP3A4活性予測のマーカーとして応用可能であることが示唆された。本研究成果により確立した解析法は、臨床での応用を想定して検体の採取方法や採取量の構築を行った。今後の大規模試験の実施によるマーカーとしての感度と特異性の検証は重要であるが、社会実装が容易な解析法であることから、臨床・創薬への寄与が十分に期待でき社会的意義が大きいと考えられる。
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