研究課題/領域番号 |
17H04150
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
内科学一般(含心身医学)
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研究機関 | 京都大学 |
研究代表者 |
近藤 祥司 京都大学, 医学研究科, 准教授 (80402890)
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研究分担者 |
横出 正之 京都大学, 医学研究科, 教授 (20252447)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
17,160千円 (直接経費: 13,200千円、間接経費: 3,960千円)
2019年度: 3,770千円 (直接経費: 2,900千円、間接経費: 870千円)
2018年度: 4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2017年度: 9,230千円 (直接経費: 7,100千円、間接経費: 2,130千円)
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キーワード | 老化 / 解糖系代謝 / 多様性 / 代謝 |
研究成果の概要 |
「ストレス老化」は「発癌抑制の生体防御機構」である一方、SASP(老化関連分泌因子)により慢性炎症や癌化を誘導し、「老化の両面性」に寄与する。ストレス老化に深く関わる解糖系酵素ホスホグリセリン酸ムターゼPGAMの研究に取り組んだ。PGAMの非酵素役割として、Chk1キナーゼと結合し、協調的解糖系代謝制御することが判明した。PGAM-Chk1結合は癌細胞特異的であり、結合阻害すると解糖系代謝も低下することが判明した。以上の結果より、新規の解糖系制御機構におけるPGAMの重要性を見出した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
従来、ワールブルグ効果(癌での解糖系亢進)の発見以来、解糖系阻害剤の癌治療への応用は長く期待されてきた。従来の代謝阻害剤は、「活性中心」と呼ばれる代謝酵素活性部位に結合し薬理作用を発揮するようデザインされてきた。しかしながら、解糖系代謝は正常細胞でも生理的必須機能を担っており、全身への重篤な副作用の観点から、単なる代謝阻害は、癌治療として有効性確立や実用化展開が難しい (Granchi et al,Chem Med Chem. 2012)。解糖系代謝調節剤が期待されながらも、長く実現化しない理由である。本研究の成果は、長く実現不可能と言われた解糖系代謝調節による抗癌剤開発に道を開くものである。
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