研究課題/領域番号 |
17H04185
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
呼吸器内科学
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研究機関 | 国立研究開発法人理化学研究所 |
研究代表者 |
森本 充 国立研究開発法人理化学研究所, 生命機能科学研究センター, チームリーダー (70544344)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
16,640千円 (直接経費: 12,800千円、間接経費: 3,840千円)
2019年度: 5,070千円 (直接経費: 3,900千円、間接経費: 1,170千円)
2018年度: 6,240千円 (直接経費: 4,800千円、間接経費: 1,440千円)
2017年度: 5,330千円 (直接経費: 4,100千円、間接経費: 1,230千円)
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キーワード | 気管支 / 気道 / 幹細胞 / ニッチ / 神経内分泌細胞 / 呼吸器 / ES/iPS細胞 / 小細胞肺癌 / 幹細胞ニッチ / iPS細胞 / 肺細胞 / オルガノイド / 発生 / 分化誘導 / 発生・分化 / 細胞・組織 / シグナル伝達 |
研究成果の概要 |
気道上皮の組織幹細胞ーニッチ複合領域”NEB”の形成原理と、維持のための分子制御機構の解明に取り組んだ。NEBの主要構成細胞であるNE細胞の胎児期1細胞解析、ex vivo器官培養を組み合わせNEB形成に必須なNE細胞の遊走能の分子機構の解析を行った。結果、Robo-Slitシグナル経路はNE細胞の移動に必須だが、既報と異なり反発的細胞移動による制御に関わっていた。Eph-Ephirinシグナル経路は、NE細胞の分岐点で停止に必要であることが示唆された。Trpc4チャネルは、NE細胞の正確な停止機構に関わることが示唆された。ヒトNE細胞研究のためヒトiPSCから呼吸器上皮前駆細胞を誘導した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
呼吸器は常に外気に触れている臓器であるため、損傷と再生を繰り返している。気道上皮の幹細胞生物学の中でも、本研究課題で扱うNEBは最初に同定された呼吸器上皮の幹細胞であり、これまで多くの研究者がその実態解明に取り組んできた。その後、基底細胞、BASCsやLNEPなど新しい幹細胞が発見されていく中で、今でもNEBは謎が多い。本研究の成果により、NEBの維持にROBO-Slit, Eph-Ephirin, Trpc4が重要な役割を果たしていることが示唆され、また、その分子機構についても考察がなされた。将来的には小細胞肺がん細胞とそのがん組織環境の分子実態解明、さらに新薬開発へと発展することができる。
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