研究課題/領域番号 |
17H04198
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
神経内科学
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研究機関 | 岐阜薬科大学 |
研究代表者 |
保住 功 岐阜薬科大学, 薬学部, 教授 (20242430)
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研究分担者 |
林 祐一 岐阜大学, 医学部附属病院, 講師 (00392366)
栗田 尚佳 岐阜薬科大学, 薬学部, 講師 (00746315)
大沢 匡毅 岐阜大学, 大学院医学系研究科, 教授 (10344029)
田中 真生 国際医療福祉大学, 医学部, 講師 (30774252)
位田 雅俊 岐阜薬科大学, 薬学部, 准教授 (70512424)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2021-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2020年度)
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配分額 *注記 |
16,120千円 (直接経費: 12,400千円、間接経費: 3,720千円)
2020年度: 2,080千円 (直接経費: 1,600千円、間接経費: 480千円)
2019年度: 2,080千円 (直接経費: 1,600千円、間接経費: 480千円)
2018年度: 5,330千円 (直接経費: 4,100千円、間接経費: 1,230千円)
2017年度: 6,630千円 (直接経費: 5,100千円、間接経費: 1,530千円)
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キーワード | 脳内石灰化 / 無機リン酸(Pi) / リン酸トランスポーター / 抗酸化剤 / 特発性基底核石灰化症(IBGC) / 原発性家族性脳石灰化症(PFBC) / 特発性基底核石灰化症 / 無機リン酸 (Pi) / リン酸 (Pi) / 血管石灰化 / リン / 周皮細胞 / 血管平滑筋細胞 / ファール病 / IBGC / PFBC |
研究成果の概要 |
脳内石灰化症の原因として特発性(従来Fahr病と呼ばれた、特発性基底核石灰化症 (idiopathic basal ganglia calcification (IBGC))、二次性では副甲状腺機能低下症、ミトコンドリア脳筋症などある。我々はIBGCの研究から脳脊髄液の無機リン(Pi)濃度が高値であること見出した。高Piが、脳内のリンパ系を介して、毛細血管周囲腔、小動脈平滑筋に、錯体を形成する病態機序を提唱した。一方、二次性では高Pi血症が認められ、高Piの流れは対称的であるが、脳内石灰化は最終像である。この石灰化の抑制に抗酸化剤12AC3Oが有効であった。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
脳内石灰化症に関する臨床データと検体を保有している。患者由来iPS細胞を用いて、神経細胞、血管内皮細胞、壁細胞に分化させた研究基盤の作製は世界的にも他にない。Pi輸送、ホメオスタシスの異常による脳内石灰化機序の解明は、血管中膜に石灰化をきたすメルケベルク型の動脈硬化、および石灰沈着を伴うびまん性神経原線維変化病(DNTC, 小阪・柴山病)の機序の解明に役立った。さらにはアルツハイマー病におけるタウのリン酸化の機序の解明にも貢献する。本研究による分子レベルでの病態解明は、動脈硬化症など異所性石灰化に対する抗酸化剤を基軸とした創薬開発に大いに寄与するものである。
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