研究課題/領域番号 |
17H04276
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
外科学一般
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研究機関 | 国立研究開発法人国立国際医療研究センター |
研究代表者 |
霜田 雅之 国立研究開発法人国立国際医療研究センター, その他部局等, 膵島移植プロジェクト長 (40640529)
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研究分担者 |
寺村 裕治 東京大学, 大学院工学系研究科(工学部), 准教授 (10365421)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
16,900千円 (直接経費: 13,000千円、間接経費: 3,900千円)
2019年度: 6,110千円 (直接経費: 4,700千円、間接経費: 1,410千円)
2018年度: 5,460千円 (直接経費: 4,200千円、間接経費: 1,260千円)
2017年度: 5,330千円 (直接経費: 4,100千円、間接経費: 1,230千円)
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キーワード | バイオ人工膵島 / 1型糖尿病 / 膵島移植 / ランゲルハンス島 / 移植・再生医療 / 異種移植 / バイオマテリアル / PEG脂質 |
研究成果の概要 |
生体適合性の高いポリエチレングリコール結合脂質(PEG脂質)と分岐型PEG誘導体などを用いて膵島表面をコーティングすることにより超薄層構造のコーティング化膵島の実現を目指した。両親媒性ポリマーであるPEG脂質を細胞表面にのみ導入して、そのミセル状分子を細胞表面上で、分岐型PEG誘導体と反応させることで、表層にのみ薄膜の形成が可能になった。PEG脂質と分岐型PEG誘導体の条件を検討したところ、最適な条件が見つかった。カプセル化したブタ膵島を糖尿病化マウスに移植してグラフトの機能、安全性評価を行った。移植後3か月までグラフトに起因する重篤な有害事象は認めず、3か月間血糖値の正常化する個体を認めた。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究のアプローチは多くの1型糖尿病患者、さらに日本人に多いインスリンが不足するタイプの2型糖尿病患者の根治治療につながる。ドナー不足の問題が解消され、免疫抑制剤が不要になれば安全性が高いのみならず医療コストも低く、社会に与えるインパクトが大きい。さらに本研究のコーティング・カプセル技術はiPS細胞由来膵島などの再生医療にも応用可能である。一方、本研究は異種移植・再生医療の実用化を目指すものであり、最先端のフロンティア領域である。
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