研究課題/領域番号 |
17H04286
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
消化器外科学
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研究機関 | 自治医科大学 |
研究代表者 |
北山 丈二 自治医科大学, 医学部, 教授 (20251308)
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研究分担者 |
佐田 尚宏 自治医科大学, 医学部, 教授 (20261977)
山口 博紀 自治医科大学, 医学部, 教授 (20376445)
三木 厚 自治医科大学, 医学部, 講師 (20570378)
細谷 好則 自治医科大学, 医学部, 教授 (30275698)
大澤 英之 自治医科大学, 医学部, 講師 (60458271)
寺谷 工 自治医科大学, 医学部, 講師 (70373404)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
17,030千円 (直接経費: 13,100千円、間接経費: 3,930千円)
2019年度: 3,640千円 (直接経費: 2,800千円、間接経費: 840千円)
2018年度: 6,110千円 (直接経費: 4,700千円、間接経費: 1,410千円)
2017年度: 7,280千円 (直接経費: 5,600千円、間接経費: 1,680千円)
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キーワード | エクソソーム / microRNA / 腹膜播種 / 腹腔内化学療法 / バイオマーカー / マイクロRNA / CART / 胃癌 / マイクロRNA / CART / 癌 / 消化器外科学 / 胃十二指腸外科学 |
研究成果の概要 |
外科手術を受けた胃癌患者において、腹膜播種陽性例において腹腔内エクソソーム中の4種のmiRNAが有意に上昇していた。腹腔内化学療法中の腹膜播種患者において、miR-21-5p、miR-223-3pが奏効と良好な相関性を示した。また、根治的切除を受けた漿膜浸潤胃癌患者において開腹時のmiR-29b-3pの低値が腹膜播種再発をきたしやすいことが判明した。さらに、SOX+パクリタキセル腹腔内投与治療を受けた腹膜播種陽性胃癌患者において、miR-21-5p/miR-29b-3pおよびmiR-223-3p/miR-29b-3p値が奏効と予後の予測因子となることが解った。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
血中エクソソーム成分ががんを含めた様々な病気のバイオマーカーとなることが報告されてきている反面、腹腔内液中のエクソソームの組成に関する情報は乏しかった。本研究で、胃癌患者から採取された腹腔内液中エクソソーム内のマイクロRNAの発現様式が、腹膜播種の病勢を反映し治療に応用できるバイオマーカーとなりうることが判明した。本研究は、その成果が難治性の腹膜播種の治療成績の向上に貢献するとともに、唾液、尿などの体液中に安定するエクソソームの解析が病態の理解や新規治療の開発に向けた糸口となりうることを示した点でも社会的意義があると思われる。
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