研究課題/領域番号 |
17H04309
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
整形外科学
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研究機関 | 北海道大学 |
研究代表者 |
高畑 雅彦 北海道大学, 医学研究院, 准教授 (40374368)
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研究分担者 |
須田 廣美 (木村―須田) 公立千歳科学技術大学, 理工学部, 教授 (00574857)
古川 潤一 北海道大学, 医学研究院, 特任准教授 (30374193)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2021-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2020年度)
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配分額 *注記 |
17,030千円 (直接経費: 13,100千円、間接経費: 3,930千円)
2020年度: 2,210千円 (直接経費: 1,700千円、間接経費: 510千円)
2019年度: 4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2018年度: 4,420千円 (直接経費: 3,400千円、間接経費: 1,020千円)
2017年度: 6,240千円 (直接経費: 4,800千円、間接経費: 1,440千円)
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キーワード | 破骨細胞 / 骨吸収 / 免疫受容体 / 骨粗鬆症 / 骨破壊性疾患 / Siglec-15 / シグレック15 / 骨吸収抑制剤 / ステロイド / 糖鎖 / 骨吸収抑制薬 / 免疫グロブリン様受容体 |
研究成果の概要 |
既存の骨吸収抑制薬は,強力な破骨細胞抑制効果を示す反面,生理的な骨吸収や骨成長も阻害し骨の新陳代謝を著しく抑制する.そのため,本研究では骨リモデリングや骨成長などになるべく悪影響を及ぼさずに病的骨吸収を選択的に抑制する治療ターゲットの探索研究を行なった。破骨細胞分化、活性化に重要な免疫グロブリン様受容体分子(IgLR)の中でSiglec-15は骨リモデリングバランスが崩れる閉経後骨粗鬆症に対して治療効果を示すとともに、小児ステロイド性骨粗鬆症に対しても成長障害を起こすことなく治療効果を発揮することが明らかとなった。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
破骨細胞の分化や活性化に必須の免疫受容体チロシン活性化モチーフ(ITAM)依存性共刺激シグナル制御機構にはまだ不明な点が多い。本研究は、この経路を賦活化する複数の免疫受容体IgRLがそれぞれ異なる役割をもつことを示すとともに、その中でSiglec-15がもっとも重要な役割をもつことを明らかにした。Siglec-15は高齢者に生じる骨粗鬆症だけでなく、ステロイドや先天性疾患などによって生じる小児骨粗鬆症に対しても適応可能なきわめて有望な治療ターゲットであることを明らかにした。
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