研究課題/領域番号 |
17H04360
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
形成外科学
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研究機関 | 京都大学 (2019-2021) 関西医科大学 (2017-2018) |
研究代表者 |
森本 尚樹 京都大学, 医学研究科, 教授 (40378641)
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研究分担者 |
覚道 奈津子 関西医科大学, 医学部, 教授 (00509490)
楠本 健司 関西医科大学, 医学部, 教授 (20161630)
山岡 哲二 国立研究開発法人国立循環器病研究センター, 研究所, 部長 (50243126)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2021-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
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配分額 *注記 |
17,030千円 (直接経費: 13,100千円、間接経費: 3,930千円)
2020年度: 3,250千円 (直接経費: 2,500千円、間接経費: 750千円)
2019年度: 3,250千円 (直接経費: 2,500千円、間接経費: 750千円)
2018年度: 4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2017年度: 6,370千円 (直接経費: 4,900千円、間接経費: 1,470千円)
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キーワード | 皮膚再生 / 高圧処理 / 培養表皮 / 高静水圧処理 / アポトーシス / 不活化 / 巨大色素性母斑 |
研究成果の概要 |
申請者らが開発した、200MPa(≒2000気圧)で10分間加圧処理することで、通常破棄される患者自身の色素性母斑組織内の細胞を死滅処理(不活化)した後皮膚再生に用いる新規治療法の検討を行った。200MPa、10分間処理では悪性腫瘍細胞も含めネクローシス、50MPa、36時間の加圧処理ではアポトーシスを誘導することが判明し、アポトーシス組織の方が生着が良好となる可能性が示唆された。また、塩基性線維芽細胞増殖因子を併用することで、高圧処理皮膚の生着が良好となることも示された。これらの結果、この高圧処理は皮膚以外の悪性腫瘍組織にも応用可能であることが示唆された。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
先天性巨大色素性母斑では、広範囲に存在する体表面の母斑(ほくろ)が整容上の問題となり、また思春期までに母斑を母地として悪性黒色腫が発生するリスクが数%以上報告されている。既存治療では母斑細胞の完全な切除は困難である。申請者等が開発した200MPaで10分間加圧処理することで母斑組織を不活化し、再移植することで真皮再生を行う新規皮膚再生療法について、臨床研究及び基礎検討を実施した。本治療法はいままで困難であった巨大母斑の新規治療法となるだけでなく、皮膚以外の悪性腫瘍組織再建手術にも応用可能な方法となると予想している。
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