研究課題/領域番号 |
17H04368
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
形態系基礎歯科学
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研究機関 | 大阪大学 |
研究代表者 |
豊澤 悟 大阪大学, 歯学研究科, 教授 (30243249)
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研究分担者 |
阿部 真土 大阪大学, 歯学研究科, 講師 (40448105)
宇佐美 悠 大阪大学, 歯学研究科, 講師 (80444579)
保田 英洋 大阪大学, 工学研究科, 教授 (60210259)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
16,120千円 (直接経費: 12,400千円、間接経費: 3,720千円)
2019年度: 3,380千円 (直接経費: 2,600千円、間接経費: 780千円)
2018年度: 4,680千円 (直接経費: 3,600千円、間接経費: 1,080千円)
2017年度: 8,060千円 (直接経費: 6,200千円、間接経費: 1,860千円)
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キーワード | Dmp1 / 骨細胞 / 翻訳後修飾 / リン酸化 / 石灰化 / 細胞内輸送 / Fam20C / 分泌経路 |
研究成果の概要 |
骨細胞が特異的に産生する骨基質Dmp1(dentin matrix protein 1)は、その翻訳後修飾過程でN端とC端断片の2つに切断後、C端断片はキナーゼ(Fam20C)によりリン酸化されて骨細管壁に分布して骨細胞機能に関与すると考えられる。本研究では、Dmp1/C端断片の役割を骨芽細胞がFam20Cを過剰発現するマウスの骨格解析から検討した。その結果、リン酸化したDmp1/C端断片は局在部の石灰化亢進を介して皮質骨形成に関与する事が示された。また、N/C端断片の各々に異なる蛍光色をラベルしたDmp1の骨細胞株における発現解析から、切断後の両断片の細胞内輸送経路が異なる事が示唆された。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
骨に存在するDmp1等の酸性リン蛋白質は、多数のリン酸基が有する負電荷のため、Caイオンを引き寄せて骨形成に関与すると推測されていたが、これまで証明されていなかった。本研究では、生体でリン酸化したDmp1が石灰化を亢進して皮質骨形成に関与する事が示された。骨の全細胞の90%を占める骨細胞が特異的に発現するDmp1は、骨の形成・維持に深く関与すると考えられ、本結果は骨疾患の病態解明に繋がる有用な知見となる。
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