研究課題/領域番号 |
17H04394
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
補綴・理工系歯学
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研究機関 | 鹿児島大学 |
研究代表者 |
西村 正宏 鹿児島大学, 医歯学域歯学系, 教授 (00294570)
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研究分担者 |
石井 正和 鹿児島大学, 医歯学域歯学系, 助教 (00456683)
朝比奈 泉 長崎大学, 医歯薬学総合研究科(歯学系), 教授 (30221039)
山田 和彦 鹿児島大学, 総合科学域総合研究学系, 教授 (40241103)
小戝 健一郎 鹿児島大学, 医歯学域医学系, 教授 (90258418)
佐原 寿史 鹿児島大学, 総合科学域総合研究学系, 准教授 (90452333)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
16,770千円 (直接経費: 12,900千円、間接経費: 3,870千円)
2019年度: 5,980千円 (直接経費: 4,600千円、間接経費: 1,380千円)
2018年度: 5,070千円 (直接経費: 3,900千円、間接経費: 1,170千円)
2017年度: 5,720千円 (直接経費: 4,400千円、間接経費: 1,320千円)
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キーワード | 再生医療 / 間葉系幹細胞 / 骨再生 / 再生医学 / 骨増生 |
研究成果の概要 |
顎骨骨髄中に存在する間葉系幹細胞(MBMSC)は顎骨増生のための有望なセルソースである。MBMSCの特性解析により、MBMSCは腸骨骨髄由来MSC(IBMSC)に比べ、骨・軟骨分化能は同等であるが、脂肪分化能が低いことが判明した。またMBMSCとIBMSCにおいて多数のmiRNA発現パターンが異なることが判明した。また、リンパ管新生因子であるVEGF-CにMSCの遊走促進効果があることが見出された。さらに、ホウレンソウ由来糖脂質にLPS誘導性の血管炎症の抑制効果があることが示された。これらの研究成果をMBMSCによる骨増生療法に応用することにより、治療効果を向上させる可能性が示唆される。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
顎骨骨髄はインプラント手術の際に、新たな侵襲を加えずに簡便に採取ができ、ごく少量の骨髄液からでもMBMSCの培養が可能である。また、患者の年齢に関わらず細胞を得ることができる。この点が他の組織由来MSCよりも優位な点である。しかし、これまでMBMSC移植による骨増生効果にはバラツキが大きく、治療効果を一定にコントロールすることができなかった。本研究成果によって、MBMSCの機能を制御する分子が見出され、これらの分子の発現解析が新たな細胞評価基盤技術となる可能性がある。また、本研究成果は歯科領域のみならず、幅広い領域の細胞移植治療にも応用可能であると考えられる。
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