研究課題/領域番号 |
17H04632
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 海外学術 |
研究分野 |
地域環境工学・計画学
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研究機関 | 島根大学 |
研究代表者 |
長束 勇 島根大学, 生物資源科学部, 名誉教授 (90379694)
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研究分担者 |
小林 範之 愛媛大学, 農学研究科, 教授 (00314972)
石井 将幸 島根大学, 学術研究院環境システム科学系, 准教授 (50293965)
上野 和広 島根大学, 学術研究院環境システム科学系, 助教 (60560167)
長谷川 雄基 香川高等専門学校, 建設環境工学科, 助教 (70797092)
佐藤 周之 高知大学, 教育研究部自然科学系農学部門, 教授 (90403873)
佐藤 嘉展 愛媛大学, 農学研究科, 准教授 (90414036)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2020年度)
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配分額 *注記 |
15,860千円 (直接経費: 12,200千円、間接経費: 3,660千円)
2019年度: 5,720千円 (直接経費: 4,400千円、間接経費: 1,320千円)
2018年度: 4,030千円 (直接経費: 3,100千円、間接経費: 930千円)
2017年度: 6,110千円 (直接経費: 4,700千円、間接経費: 1,410千円)
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キーワード | ブータン王国 / 小規模貯水施設 / 農業用水需給バランス / 棚田地形 / 用水計画 |
研究成果の概要 |
本研究では,開発途上国で容易に応用可能で経済性に優れ,耐震を含めた安定性を有する小規模ため池の工法開発を実施した。根幹となるため池築造技術に関する研究としては,ベントナイトを利用する研究を進めた。ベントナイトの膨潤特性の管理や強度特性など,安定した貯水施設の利用に関する課題解決のため,ベントナイトの種類,ベントナイト混合土を室内試験にて一定の条件で確認するための母材,ベントナイト添加率と物理的・力学的特性の評価を行った。本実験で確認した条件下でのベントナイト混合土に対して,透水性の評価までを行い,十分に実用に耐える配合条件を確保できることを確認した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究で築造した貯水池については,現地カウンターパートによる漏水や貯水位の異常などの継続的な監視を続け,貯水開始後1年を経過しても異常は確認できなかった。ベントナイトを利用した貯水施設の築造技術について,実用的な配合条件を確認できたことが,本研究の大きな学術的意義である。また,DOA主導で当研究グループの助言のもと,新たなため池の築造を行い,現地技術者への技術の普及の可能性を確認することができた。よって,本研究課題の主目的となる発展途上国における小規模ため池の築造技術の開発と社会実装を実現できたことが,本研究で得られた有益な社会的意義である。
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