研究課題/領域番号 |
17H04634
|
研究種目 |
基盤研究(B)
|
配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 海外学術 |
研究分野 |
農業環境・情報工学
|
研究機関 | 高知大学 |
研究代表者 |
森 牧人 高知大学, 教育研究部自然科学系農学部門, 教授 (60325496)
|
研究分担者 |
北野 雅治 九州大学, 農学研究院, 教授 (30153109)
木村 玲二 鳥取大学, 乾燥地研究センター, 准教授 (80315457)
丸居 篤 弘前大学, 農学生命科学部, 准教授 (80412451)
長 裕幸 佐賀大学, 農学部, 教授 (90136599)
安武 大輔 九州大学, 農学研究院, 准教授 (90516113)
|
研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2020-03-31
|
研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
|
配分額 *注記 |
15,990千円 (直接経費: 12,300千円、間接経費: 3,690千円)
2019年度: 4,940千円 (直接経費: 3,800千円、間接経費: 1,140千円)
2018年度: 3,770千円 (直接経費: 2,900千円、間接経費: 870千円)
2017年度: 7,280千円 (直接経費: 5,600千円、間接経費: 1,680千円)
|
キーワード | 結露 / 水資源 / Air irrigation / 乾燥地 / 節水農業 / 葉面結露 / 半乾燥地 / 微気象 / 未利用水資源 / 灌漑 / 露 / Air-irrigation / 節水 / 光合成 |
研究成果の概要 |
結露は微風の晴れた夜間に地物に露が結ぶ現象として世界中で広く知られている。本研究では、中華人民共和国甘粛省内のトウモロコシ畑において長期的な露の調査と気象観測を行い、露の発生頻度・日数や気象との関連性を詳細に調べた。栽培期間(4月~9月)において、露の結ぶ日は雨の降る日よりも多く、露は平均的に夜間から日没後にかけて10時間近く継続することが明らかになった。作物の葉に付着する露は水資源的にはごく僅かであるが、葉面水分摂取や蒸散抑制を通じて一種の節水効果を持ち、あたかもそれが空気による灌漑(Air irrigation)の効果を持つことが作物群落スケールで示された。
|
研究成果の学術的意義や社会的意義 |
結露とは風の弱い晴れた夜間に地面や植物に露が付着する現象として世界中で広く知られています。本研究では、2018-2020年の間、中華人民共和国北西部のトウモロコシ畑において露と気象の関係を調べました。結露がみられる日は雨の日に比べて多く、また、夜間から日没後にかけて10時間近く継続しました。乾燥地において露は農作物にとって非常に身近な存在であることがわかりました。また、露が葉から吸収され、さらに気孔から失われる水分を減らす効果があることが示されました。露の量は雨に比べてとても少ないのですが、利用されない水資源ですが、空気からの一種の灌漑の効果を持ち、現地の節水農業に大きく寄与しています。
|