研究課題/領域番号 |
17H04654
|
研究種目 |
基盤研究(B)
|
配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 海外学術 |
研究分野 |
疫学・予防医学
|
研究機関 | 鈴鹿医療科学大学 |
研究代表者 |
有馬 寧 (馬 寧) 鈴鹿医療科学大学, 医療科学研究科, 教授 (30263015)
|
研究分担者 |
村田 真理子 三重大学, 医学系研究科, 教授 (10171141)
川西 正祐 鈴鹿医療科学大学, 薬学部, 教授 (10025637)
大西 志保 鈴鹿医療科学大学, 薬学部, 助教 (80511914)
栃谷 史郎 鈴鹿医療科学大学, 保健衛生学部, 准教授 (90418591)
|
研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2020-03-31
|
研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
|
配分額 *注記 |
17,940千円 (直接経費: 13,800千円、間接経費: 4,140千円)
2019年度: 4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2018年度: 6,500千円 (直接経費: 5,000千円、間接経費: 1,500千円)
2017年度: 7,280千円 (直接経費: 5,600千円、間接経費: 1,680千円)
|
キーワード | 炎症関連発がん / 肝内胆管がん / 肝吸虫 / 寄生虫j感染 / がん幹細胞 / HMGB1 / SOX9 / 8-nitroguanine / 炎症関連発癌 / 肝内胆管癌 / CD44v9 / 8-Nitroguanine / 感染症 / 癌幹細胞 / 寄生虫感染 / DNA損傷 / 胆管癌 / 寄生虫 / 分子疫学 / 炎症 / 発がん / バイオマーカー / 酸化ストレス |
研究成果の概要 |
本研究では、胆管癌患者の手術検体において、DNA損傷塩基である8-ニトログアニン、炎症関連分子(HMGB1, S100, COX-2)、幹細胞マーカー(CD44v9, EPCAM, SOX9)発現の解析を行った。中国で肝吸虫経口感染動物モデルを作成し、感染による発癌過程との関連性炎症因子および予後因子としての役割について解析を行った。CCA細胞を用いて、CD44v9および関連分子の発現レベルを、RT-qPCRおよび免疫細胞化学染色を通じて定量した。ヌードマウス異種移植片により評価し、CD44v9サイレンシングはアポトーシスの誘導および細胞周期の阻止によるCCA細胞増殖の抑制が示唆された。
|
研究成果の学術的意義や社会的意義 |
近年、慢性感染に伴う炎症の発がんへの関与が世界的な注目を集めており、感染症は全世界の発がん要因の約25%を占めると推定される。寄生虫感染症は、世界中で数億人が罹患している重要な健康問題である。本研究の成果として、メコン川流域のOV肝吸虫と中国西江流域のCS肝吸虫における胆管癌発症の関連性炎症因子を明らかにした。炎症におけるがん幹細胞バイオマーカーの発現が重要であり、診断マーカーとしての可能性を示した。肝吸虫の胆管癌発症の機序や生活習慣におけるリスク因子を比較解析した結果は、広汎な感染・炎症関連発がんに共通する機構解明や予防対策への応用が期待できる。
|