研究課題
若手研究(A)
本研究計画では、そのままでは光の情報として計測することが困難な多様で複雑な物性情報を対象とし、光計測のプロセスを一から見直すことにより光の応答として計測可能にする手法の開発を進めた。具体的には、超音波アレイを光計測のプロセスに導入することにより、対象物体に対し超音波による加振を行い、それによって生じた微弱な変化を光計測によって計測することで、従来の光計測では計測することが困難な粘弾性計測技術を開発した。また、微弱な変化を効率的に計測するための様々なセンシング技術を開発した。
光は場の影響を敏感に受けかつその情報を遠方まで運ぶことができるため、光を用いた計測手法は広範囲を効率良く計測可能であるという特徴を持つ。一方、物性には光学的性質の他に力学的性質・熱的性質・電気的性質などがあり、シーンの認識・理解という目標を考えた場合において光学的性質のみを利用して計測することは最適ではない。このような背景のもと、様々な物性情報を光の情報として計測可能にするアプローチは光計測の適用範囲を広げ、物体の品質検査による品質保証の効率化や、物体の光付加価値化などに繋がる幅広い社会実装が期待できる。
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すべて 雑誌論文 (2件) (うち査読あり 2件、 オープンアクセス 2件) 学会発表 (5件) (うち国際学会 4件) 備考 (1件) 産業財産権 (2件) (うち外国 1件)
IPSJ Transactions on Computer Vision and Applications
巻: 12 号: 1 ページ: 1-1
10.1186/s41074-020-00063-x
巻: 9 号: 1
10.1186/s41074-017-0026-3
https://trios.tsukuba.ac.jp/en/researcher/0000004346