研究課題
若手研究(A)
本研究では、労働市場制度が賃金格差の抑制に果たす役割を検証した。特に、最低賃金で働く労働者の殆どが特定の人口学的属性を持つという事実に着目して、過去数十年間に渡り最低賃金の変化が賃金と労働者の属性の間の関係に与えた影響を賃金の分位点ごとに推定した。さらに、最低賃金の変化が学歴・年齢・男女間の賃金格差と同じ学歴で同じ年齢で同じ性別の労働者の中の賃金格差の趨勢にどのような影響を及ぼしてきたか定量的に評価した。
近年格差拡大に対する懸念が拡大するにつれて、労働市場制度が格差抑制に果たす役割に対する期待が高まってきている。賃金格差には、異なる属性を持つ労働者の間の格差と同じ属性を持つ労働者の中の格差の二種類がある。本研究では主に、分位点回帰の手法を用いて、過去数十年間に渡り最低賃金の変化がその二種類の賃金格差の趨勢にどのような影響をどの程度及ぼしてきたか明らかにした。
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すべて 国際共同研究 (6件) 雑誌論文 (6件) (うち国際共著 3件、 査読あり 2件、 オープンアクセス 5件) 学会発表 (11件) (うち国際学会 8件)
Journal of Human Resources
巻: － 号: 1 ページ: 335-362
10.3368/jhr.58.3.0719-10339r1
arXiv
巻: －
Review of Economic Studies
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10.1093/restud/rdy066
巻: 1903.03925 ページ: 1-38
