研究課題/領域番号 |
17H04885
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研究種目 |
若手研究(A)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
生体関連化学
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研究機関 | 東京農工大学 |
研究代表者 |
村岡 貴博 東京農工大学, 工学(系)研究科(研究院), 准教授 (70509132)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
25,220千円 (直接経費: 19,400千円、間接経費: 5,820千円)
2018年度: 6,110千円 (直接経費: 4,700千円、間接経費: 1,410千円)
2017年度: 17,290千円 (直接経費: 13,300千円、間接経費: 3,990千円)
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キーワード | ポリエチレングリコール / ベシクル / 結晶 / 両親媒性分子 / 生体関連化学 / 刺激応答性 |
研究成果の概要 |
短鎖 ポリエチレングリコール(PEG) の構造精密性と温度変化に応答したコンフォメ ーション変化を利用した、 二次元・三次元場に動的特性を付与する分子開発を行った。PEGは温度上昇に伴い、疎水性を増加させる。この性質を利用し、短鎖PEGを導入した膜挿入型分子を用いて、リン脂質から作られるベシクル膜(二次元場)の加熱による変形に成功した。さらに短鎖PEGを有する環状分子が形成する結晶(三次元場)が、温度変化に伴い結晶結晶相転移し、様々な物理特性をスイッチすることを見出した。短鎖PEGを有する両親媒性分子を基盤として、膜構造変化や動的特性を有する結晶材料の開発に成功した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
ポリエチレングリコール(PEG)は、多くの低分子・高分子材料に広く使われる分子骨格である。一般的に、PEGは水溶性骨格として利用されるが、本研究成果により、脂質二重膜や結晶などの多次元場を機能化する上で有用であることが示された。このことは、機能性物質を開発する新たな設計指針としての学術的意義を有する。ベシクルや結晶は、様々な材料の基盤構造であり、その機能化を可能にする新たな分子を提示した点に、産業面などに資する社会的意義がある。
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