研究課題/領域番号 |
17H04978
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研究種目 |
若手研究(A)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
原子力学
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研究機関 | 広島工業大学 (2019) 広島大学 (2017-2018) |
研究代表者 |
松岡 雷士 広島工業大学, 工学部, 准教授 (50455276)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
20,020千円 (直接経費: 15,400千円、間接経費: 4,620千円)
2019年度: 4,810千円 (直接経費: 3,700千円、間接経費: 1,110千円)
2018年度: 6,110千円 (直接経費: 4,700千円、間接経費: 1,410千円)
2017年度: 9,100千円 (直接経費: 7,000千円、間接経費: 2,100千円)
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キーワード | 原子・分子物理 / 反応・分離工学 / 半導体レーザー / 核変換 / 数理物理 / プラズマ計測 |
研究成果の概要 |
本研究では原子の光励起状態の衝突緩和によって発生する光誘導ドリフトと呼ばれる現象を利用したセシウムの同位体分離法を開発するため、半導体レーザーを用いた分離試験システムの開発を行った。同時に関連する装置の高度化や現象の発生機構の解明のための研究・手法開発を行った。セシウムの光誘導ドリフト現象の実験的観測に成功し、理論的な研究では予測できなかった同位体分離効率の高さを実験的に実証した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
放射性廃棄物の地層処分への負担を軽減するためには、中性子照射等による放射性物質の無害化が有効である。ところが放射性セシウムに関しては有効な同位体分離技術が存在しないため、分離・処分シナリオ全体が影響を受けている。放射性セシウムの高効率分離の実現は、放射性廃棄物処分に関するロードマップを大きく転換させる可能性がある。セシウム原子の光誘導ドリフトはこれまでに観測された例がなく、本研究によってセシウムの高効率同位体分離実現の可能性が実験的に実証された。
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