研究課題/領域番号 |
17H05005
|
研究種目 |
若手研究(A)
|
配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
発生生物学
|
研究機関 | 国立研究開発法人理化学研究所 |
研究代表者 |
森 雅志 国立研究開発法人理化学研究所, 生命機能科学研究センター, 研究員 (00747941)
|
研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2020-03-31
|
研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
|
配分額 *注記 |
27,300千円 (直接経費: 21,000千円、間接経費: 6,300千円)
2019年度: 2,470千円 (直接経費: 1,900千円、間接経費: 570千円)
2018年度: 2,470千円 (直接経費: 1,900千円、間接経費: 570千円)
2017年度: 22,360千円 (直接経費: 17,200千円、間接経費: 5,160千円)
|
キーワード | 受精 / 卵子 / 精子 / 染色体 / アクチン / 異数体 / 卵母細胞 / 生殖 |
研究成果の概要 |
受精期における染色体の局在制御機構について解析した。高解像ライブイメージングできる系を構築し、精子が卵子染色体から離れた場所に融合することを明らかにした。その分子機構については卵子染色体が膜たんぱく質の局在を制御することを見出した。精子融合後には卵子染色体と精子染色体はランダムに移動するが、それらが30-40um以上近接しないことを明らかにした。その分子機構にはアクチンが必須であることを見出した。 本研究の成果は顕微授精等の不妊治療を行う上で、その成功率を高めるために有用な知見となる。
|
研究成果の学術的意義や社会的意義 |
近年不妊治療の技術が発達・普及し、顕微授精で生まれる子供も多くなっている。一方で、不妊治療後も原因不明のまま妊娠できないケースも多い。本研究の成果から精子染色体は卵子染色体の近傍に局在してはならないことが明らかになった。これは顕微授精を行う際に卵子染色体の局在を考慮することで、その成功率が上昇することを意味している。卵子染色体の観察については、すでに偏光顕微鏡等の非侵襲的な技術が確立されている。今後は不妊治療クリニックにおいて、卵子染色体の局在を観察したうえでの顕微授精が望まれる。
|