研究課題/領域番号 |
17H05027
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研究種目 |
若手研究(A)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
応用微生物学
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研究機関 | 神戸大学 (2018-2019) 関西学院大学 (2017) |
研究代表者 |
秀瀬 涼太 神戸大学, 科学技術イノベーション研究科, 特命准教授 (90610866)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
25,090千円 (直接経費: 19,300千円、間接経費: 5,790千円)
2019年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2018年度: 13,260千円 (直接経費: 10,200千円、間接経費: 3,060千円)
2017年度: 10,660千円 (直接経費: 8,200千円、間接経費: 2,460千円)
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キーワード | ユビキチン様タンパク質 / 好熱性アーキア / 硫黄転移系 / モリブドプテリン / tRNA硫黄化修飾 / 原始生命体 / tRNAチオ化修飾 / tRNA硫黄化 / 超好熱性アーキア / 元素硫黄 / アーキア / 生命の起源 / 微生物代謝 / 超好熱菌 / 硫黄転移 / 原始生命 |
研究成果の概要 |
超好熱性アーキアThermococcus kodakarensisの硫黄転移のキャリアーとして考えられるユビキチン様タンパク質(Ubl)の生理的機能の解析を行った。Ubl遺伝子全破壊株で、モリブドプテリン含有酵素活性やtRNAのチオ化修飾率が低下したことから、これらの生合成において硫黄転移キャリアーとして機能することが示唆された。一方、生育環境中に元素硫黄が存在する場合は、Ubl非依存的な硫黄化機構の存在が示唆された。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究で、T. kodakarensisはUbl硫黄転移系を介して含硫化合物を合成する機構とUbl転移系を介さず外環境の元素硫黄により直接的に制御される2つの硫黄化機構を有することを示す結果を得た。モリブドプテリンやtRNAチオヌクレオシドは全ての生物に共通して存在する根源的な生体化合物である。元素硫黄などの還元硫黄こそが原始生命体が有していた始原的代謝経路の硫黄ドナーであることを示唆した点は、生命の起源を考察する上で学術的意義が極めて高い。
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