研究課題/領域番号 |
17H05038
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研究種目 |
若手研究(A)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
地域環境工学・計画学
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研究機関 | 九州大学 |
研究代表者 |
中野 晶子 九州大学, 農学研究院, 助教 (10631286)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2021-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2020年度)
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配分額 *注記 |
25,480千円 (直接経費: 19,600千円、間接経費: 5,880千円)
2019年度: 2,470千円 (直接経費: 1,900千円、間接経費: 570千円)
2018年度: 8,060千円 (直接経費: 6,200千円、間接経費: 1,860千円)
2017年度: 14,950千円 (直接経費: 11,500千円、間接経費: 3,450千円)
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キーワード | 地盤改良 / 微生物 / 脱窒 / バイオガス / 不飽和化 / 炭酸カルシウム / バイオミネラリゼーション / 固化 / バイオグラウト / 不飽和 / 砂地盤 / 微生物活性 / 液状化対策 / 砂 / 地盤工学 / 環境技術 |
研究成果の概要 |
本研究は,微生物の代謝反応の一つである脱窒を利用して,「バイオガス」ならびに「バイオミネラル」を土中で生成させることにより,飽和砂質土を不飽和化させるプロセスを確立し,反応後の土質特性の変化を評価するとともに,反応への影響因子を明らかにすることを目指した.自然土壌の微生物を用いて,複雑な操作を要さない再現可能な反応プロセスを確立した.本手法では,微量な飽和度変化をコントロール可能であり,最終飽和度の予測も可能となった.微生物反応は砂の表面環境によって差が見られ,どのような条件が微生物反応に影響を与えるか,今後も検討を続ける必要がある.
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究課題は,地盤環境工学分において,生物化学的要素を取り入れた新たな地盤改良技術の開発を目指した挑戦的な研究である. 本研究では,微生物の脱窒による砂の不飽和化プロセスを確立し,あらゆる地盤環境条件での適用が可能であることを確認した.従来の不飽和化を目的とした改良工法では,飽和度の微量なコントロールが困難であったが,本手法では飽和状態から90-85%程度へ飽和度を低下させることが可能であり,反応適用時の砂の最終飽和度も予測可能とした.本研究で確立した不飽和化手法は,特に地盤の液状化に対する抵抗性を向上させる有効な手段として期待できる.
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