研究課題
若手研究(A)
研究代表者はこれまでに肝臓での脂質合成系調節に重要なSREBP-1cの生体での発現調節機構を詳しく解析するため、独自にin vivo Ad-luc法という画期的なプロモーター解析手法と、転写因子発現ライブラリーTFELを開発し、肝臓でのSREBP-1cの発現調節にKLF15が重要であることを見出している。肝臓のKLF15は絶食時に発現が亢進することは知られているが、その調節機構は未解明である。そこでKLF15遺伝子発現制御機構をin vivo Ad-luc法とTFELにて解析した結果、絶食時のKLF15遺伝子発現調節に重要なゲノム領域とその領域に結合する重要な転写調節因子を新たに見出した。
本研究において、研究代表者が独自に開発した、生体での遺伝子発現調節機構の網羅的解析手法にて、肝臓において栄養状態により発現が変動するKLF15遺伝子の新たな調節機構を世界で初めて明らかにすることに成功した。現在、その研究結果をまとめ国際的な学術雑誌に論文として投稿する準備を進めている。肝臓でのKLF15は糖代謝や脂質代謝異常に関する治療のターゲットとなりうることが示されているため、本研究によって見出されたKLF15遺伝子の新たな発現調節機構を軸として、画期的な生活習慣病の治療法が確立されることが期待できる。
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すべて 雑誌論文 (12件) (うち国際共著 8件、 査読あり 12件、 オープンアクセス 12件、 謝辞記載あり 1件) 学会発表 (28件) (うち国際学会 3件、 招待講演 1件)
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