研究課題
若手研究(A)
TlBr半導体結晶を用いた高解像度の単一光子断層撮影装置(SPECT)を実現するために必要な要素技術の研究を行った。微細電極の形成に有望な新たな方法としてネガ型、ポジ型、リフトオフ型レジストを用いたフォトリソグラフィによるTlBrへの電極形成プロセスを実施した。アルミナおよび石英を基板材料中にTlBr結晶を育成させた。その結果、アルミナ基板および石英基板中に直径3mm、直径1mmx5の独立したTlBr単結晶を育成することができた。
SPECTに搭載されるガンマ線センサーとしてTlBr半導体は、他の半導体を大きく凌ぐ優れた特長を持っているため、実現できれば従来の診断機器よりも高解像度化や低被曝化などの恩恵が期待出来るが、未だに実用化は果たしていない。本研究は、TlBr検出器のSPECTへの実用化を加速させるため装置開発に有益な新たな技術を従来の常識にとらわれることなく多角的な方面から検討を進めた。得られた知見が今後の研究開発に活かされることにより、多くの国民が享受できる先進医療の促進が期待できる。
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すべて 雑誌論文 (1件) (うち査読あり 1件、 オープンアクセス 1件) 学会発表 (7件) (うち国際学会 4件)
Science and Technology of Nuclear Installations
巻: 2018 ページ: 1-7
10.1155/2018/1532742