研究課題/領域番号 |
17H06291
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研究種目 |
挑戦的研究(開拓)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
人間情報学およびその関連分野
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研究機関 | 東京大学 |
研究代表者 |
中村 仁彦 東京大学, 大学院情報理工学系研究科, 教授 (20159073)
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研究分担者 |
山本 江 東京大学, 大学院情報理工学系研究科, 准教授 (20641880)
池上 洋介 東京大学, 大学院情報理工学系研究科, 助教 (90774414)
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研究期間 (年度) |
2017-06-30 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
25,870千円 (直接経費: 19,900千円、間接経費: 5,970千円)
2019年度: 6,110千円 (直接経費: 4,700千円、間接経費: 1,410千円)
2018年度: 9,230千円 (直接経費: 7,100千円、間接経費: 2,130千円)
2017年度: 10,530千円 (直接経費: 8,100千円、間接経費: 2,430千円)
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キーワード | スマートセンサー情報システム / 人間生活環境 / バーチャルリアリティ / リハビリテーション / 知能ロボティクス / スマートセンサ情報システム / 高齢者 / 前提感覚 / アンビエントノイズ / 姿勢安定化 / 聴覚介入 / IMU / 行動理解 / 奥行知覚 / 知能ロボティックス |
研究成果の概要 |
本研究は、前提感覚の衰えによる平衡感覚の低下を音響情報を能動的に聴覚に与えることで補填できなかという問題に着目した。当初、環境雑音を変調する効果を狙った。音響で行動変化を生じさせる場合、音を意識させずに行動変化を誘発する方法と、変化すべき方向や大きさを意識させて行動変化を生じさせる方法がある。後者は学習効果が期待でき積極的なQOLの維持につながる。本研究では音響情報を意識させる方向を選択した。研究は高齢者の歩行様態と空間識との関係の調査などにも向かった。基礎研究として疲労の代謝シミュレーション技術や、運動の様態から拮抗筋の使い方の個人差を推定する方法についても研究成果を得た。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
高齢者では多様な原因から身体機能が衰えることによってQOLが低下する。筋量、感覚・運動神経系、中枢神経系の漸次的な変化だけではなく、転倒などによる突然の生活の変化も大きな影響を与える。センシングデバイスや情報機器によって身体機能の衰えを補填するだけでなく、機能を維持するための学習効果のある支援ができれば、健康社会を実現するうえで社会的意義も大きい。本研究の学術的意義は、センサーや運動計測に基づいて聴覚を通して運動介入を行うことで平衡感覚の強化による安定な歩容を誘発できる可能性を示したことである。また一般的な運動学習に対する介入方法の基礎的な知見を得ることができた。
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