研究課題/領域番号 |
17H06489
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研究種目 |
研究活動スタート支援
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
呼吸器外科学
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研究機関 | 北海道大学 |
研究代表者 |
加藤 達哉 北海道大学, 大学病院, 講師 (20624232)
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研究期間 (年度) |
2017-08-25 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
2,730千円 (直接経費: 2,100千円、間接経費: 630千円)
2018年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2017年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
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キーワード | 光線力学的療法 / ナノ粒子 / 肺癌 / 悪性胸膜中皮腫 / 光線力学的治療 / レーザー治療 / 光感受性物質 / 肺がん |
研究成果の概要 |
光線力学的療法(PDT)は癌細胞に集積する光感受性物質にレーザー照射し、活性酸素の酸化作用により腫瘍を変性壊死させる。本研究は光感受性物質タラポルフィン(以下NPe6)をナノ粒子へ含有し、腫瘍の深部へ高濃度でNPe6を到達させることをその目的とした。完成したナノ粒子を電子顕微鏡にて観察、粒子径を確認した。細胞株を用いたFlow cytometryと蛍光顕微鏡を用いた解析で、 ナノ粒子封入NPe6はがん細胞内への取り込みが優位に亢進していることが示され、さらにナノ粒子にがん細胞特異的な葉酸リガンドを付加することでさらなる取り込み増強が確認できた。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究成果は、これまでのPDT治療の問題点であった光感受性物質の腫瘍深部への輸送および周囲の正常組織へのダメージといった問題点を克服できる可能性がある。すなわち、光感受性物質を腫瘍特異的なナノ粒子へ封入し、腫瘍深部へ高濃度かつ均等に光感受性物質を到達させることでレーザー治療効果の増強し、かつナノ粒子の腫瘍に対する選択性をあげることで周囲の正常組織へのダメージを減らせることができると期待される。
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