研究課題/領域番号 |
17H06545
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研究種目 |
研究活動スタート支援
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
無機化学
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研究機関 | 筑波大学 |
研究代表者 |
松岡 亮太 筑波大学, 数理物質系, 助教 (80806521)
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研究期間 (年度) |
2017-08-25 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
2,730千円 (直接経費: 2,100千円、間接経費: 630千円)
2018年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2017年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
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キーワード | らせん / ナノワイヤ / ナノシート / 金属錯体 / 超分子化学 / 配位結合 / 動的共有結合 / らせん分子 / ポリマー / ナノ材料 |
研究成果の概要 |
本研究は,配位性の鎖を三重に束ねた分子を構成要素として用い,強堅かつ金属イオンの脱着による構造変化で可逆に剛直性が変化する多機能性ナノシートの開発を目指した.今回,ナノシートの単位ユニットである三重らせん単核錯体を合成し,その構造解析とジアミンとのシッフ塩基形成による超分子形成を検討した.得られた錯体は設計通りの三重らせん構造を有していた.また,シッフ塩基形成では反応させるジアミンの種類によって異なるケージ型超分子が選択的に得られることが明らかとなった.また,無限構造を形成しうる二叉・三叉の多核錯体ユニットを合成し,これがジアミンとのシッフ塩基形成によりポリマー構造を形成することが示唆された.
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究で開発した四級炭素ピボット型三重らせん金属錯体は,三重鎖の各末端やピボット上の第4の置換基を容易に修飾可能である。そのため,この分子は本研究で目指したナノワイヤ・ナノシートのみならず,様々な構造,機能を有する超分子集積体を構築するための汎用性の高いユニットになると考えられる。今後,錯体のらせん性などを生かした機能性超分子の開発が期待される。
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