研究課題/領域番号 |
17H06568
|
研究種目 |
研究活動スタート支援
|
配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
外科系歯学
|
研究機関 | 千葉大学 |
研究代表者 |
齋藤 謙悟 千葉大学, 大学院医学研究院, 講師 (70451755)
|
研究協力者 |
白澤 浩
丹沢 秀樹
|
研究期間 (年度) |
2017-08-25 – 2019-03-31
|
研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
|
配分額 *注記 |
2,340千円 (直接経費: 1,800千円、間接経費: 540千円)
2018年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2017年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
|
キーワード | 腫瘍溶解性ウイルス / 口腔癌 / 腫瘍免疫療法 / 腫瘍溶解ウイルス / シンドビスウイルス / 遺伝子治療 / IL-9 / 腫瘍免疫 / IL-9 / シンドビス |
研究成果の概要 |
腫瘍溶解性ウイルスであるシンドビスウイルスが、安全に腫瘍免疫誘導能とその抗腫瘍効果を亢進させるため、腫瘍局所のみで免疫調節因子(Interleukin-9:IL-9)を発現する「IL-9発現シンドビスウイルス(SIN-IL9)」を開発した。SIN-IL9は癌細胞株内でIL-9を発現し、細胞傷害性を示した。同様に、免疫がある担癌動物において、IL-9を発現し腫瘍増殖抑制効果を示した。その際、正常臓器への障害は見られなかった。さらに、腫瘍に対する獲得免疫を脾臓細胞にて確認できた。今後、SIN-IL9は新規癌治療法の開発へ応用することが期待できた。
|
研究成果の学術的意義や社会的意義 |
腫瘍溶解性ウイルスは、新規腫瘍療法あるいは補助療法として期待され、国内外で様々なウイルスが開発されている。また、腫瘍溶解ウイルスは腫瘍溶解性のみならず、腫瘍免疫誘導による抗腫瘍効果が解明されつつあり、近年、開発が進む腫瘍免疫療法の一つに分類されている。しかし、治療段階では宿主のウイルス免疫により治療効果の障害が問題であった。今回、初期免疫誘導能を強化した改変腫瘍溶解ウイルスを開発でき、免疫を有する動物実験にて効果が得られ、今後の腫瘍溶解ウイルスの臨床応用への可能性を示し学術的意義があった。また、従来の癌治療と併用することにより治療効果が上がることが予測され社会的意義を得た。
|