研究課題/領域番号 |
17H06584
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研究種目 |
研究活動スタート支援
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
英米・英語圏文学
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研究機関 | 東京大学 |
研究代表者 |
木村 明日香 東京大学, 大学院人文社会系研究科(文学部), 助教 (70807130)
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研究期間 (年度) |
2017-08-25 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
2,470千円 (直接経費: 1,900千円、間接経費: 570千円)
2018年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2017年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
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キーワード | 女性表象 / パフォーマンス・劇場の物質性 / 初期近代イギリス演劇 / 少年俳優 / ジェンダー・セクシュアリティ / 初期近代英国演劇 / ジェンダー / 劇場の物質性 |
研究成果の概要 |
本研究ではシェイクスピアが座付き作者を務めた宮内大臣一座(1603年からは国王一座)が上演した戯曲を、少年俳優の思春期の身体やジェンダーの曖昧性、少年俳優と大人俳優たちとの関係に注目して再読した。シェイクスピア劇の女性キャラクターがすべて少年俳優によって演じられたことはよく知られているが、少年俳優は具体的にどのような身体的特徴を持ち、社会の中でどう位置づけられていたのか。こうした問いを出発点に戯曲の精読と歴史研究を組み合わせ、当時の舞台における女性表象を三次元的に想像することを目指した。二年間の研究期間において、学会発表2本と学術論文3本(査読付は2本)、学会発表要旨1本を発表した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
イギリス・ルネサンス演劇研究では特に2000年以降、初期近代の劇場の物質的条件への関心が高まっている。具体的には当時の舞台上演で用いられた衣装、小道具・大道具、ジェスチャー、俳優の身体、劇場の構造などに着目し、テクスト読解だけでは見つけることのできない新しい解釈や戯曲の可能性を明らかにしようとするものである。本研究は個別の俳優や俳優同士の関係性に注目し、戯曲を三次元的に浮かび上がらせ、俳優の身体を通じた間テクスト性を明らかにしようとするものであり、こうした近年の研究的動向に連なっている。
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