研究課題/領域番号 |
17H06597
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研究種目 |
研究活動スタート支援
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
教育社会学
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研究機関 | 広島大学 (2018) 東京大学 (2017) |
研究代表者 |
白川 俊之 広島大学, 総合科学研究科, 准教授 (40805313)
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研究期間 (年度) |
2017-08-25 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2018年度: 520千円 (直接経費: 400千円、間接経費: 120千円)
2017年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
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キーワード | 進路選択 / STEM / ジェンダー / 高等教育 / 教育機会の不平等 / 縦断的社会調査 / 教育社会学 / 計量社会学 / 縦断的調査 / 性的分離 / 社会的不平等 |
研究成果の概要 |
本研究は、高校生とその母親に対する調査のデータを主に用いて、高等教育における専攻分野・取得学位の性別分離が、どのようなメカニズムによって引き起こされているかを検討した。定量的なデータ分析の結果から、高校生の進路希望と実際の進学結果のあいだで、専攻分野の選択に関する男女間の差が、さらに拡大する傾向は存在しないことが明らかになった。専攻分野の選択には、高校自身が、各分野の学習内容をどの程度理解できると考えているかということや、高校生の母親が、自分の子どもに将来どのような分野の能力を身につけてほしいと考えているか、等が明確に影響を及ぼしていることが、データから確認された。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究の分析で得られた知見は、日本の高校生が行う高等教育の学部・学科の選択は、希望の時点で性差が大きく、不平等が生みだされるメカニズムを明らかにするには、早期の選択の性差にアプローチする検討が必要だということを示唆していた。高等教育に進学した場合、高校生がどのような専攻分野にすすもうと考えているかは、母親がジェンダーの諸問題に関し、どのような信念をもっているかによって大きく異なっていた。高校生と親の回答をマッチングさせたデータを分析することで、日常的な相互作用をとおして、男女間の教育の不平等が生みだされていることが、実証的に確認された。
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