研究課題/領域番号 |
17H06664
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研究種目 |
研究活動スタート支援
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
社会系歯学
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研究機関 | 東京医科歯科大学 |
研究代表者 |
原 豪志 東京医科歯科大学, 歯学部附属病院, 医員 (10804164)
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研究期間 (年度) |
2017-08-25 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
2018年度: 260千円 (直接経費: 200千円、間接経費: 60千円)
2017年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
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キーワード | オーラルフレイル / 咬合力 / 舌圧 / 開口力 / サルコペニア / 加齢 / 摂食嚥下障害 / フレイル |
研究成果の概要 |
加齢とともに摂食嚥下 (食べたり飲んだりすること)に関与する筋肉の強さが低下する。本研究では、舌、舌骨上筋、咀嚼筋のそれぞれの強さ指標である舌圧、開口力、咬合力を計測し、それそれが低下する年代を調べた。対象は、20代から80代までの980 名である。咬合力については、歯の本数の影響を強く受けることから咬合支持(奥歯の噛み合わせ)があるもののみを対象とした。舌圧は、男性が60代、女性が50代の時に筋力が低下していた。一方で、男性の開口力は80代で筋力低下が見られたが、女性では筋力低下を認めなった。咬合力は、男女ともに加齢に伴う筋力低下は観察されかった。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
加齢に伴う摂食嚥下筋の筋力低下を見過ごすことで、将来的に摂食嚥下障害を引き起こす可能性がある。舌の筋肉は、他の筋よりも老化による筋力低下が生じやく、高齢者に見られる滑舌の低下や食事の際のむせと関連している可能性がある。そのため筋力が低下し始める中高年から、舌の運動を行い、筋力を維持することが重要である。一方で、加齢に伴う咬合力の低下は、摂取できる食品が制限されることで栄養状態に影響を与えることが知られている。咬合力低下予防には、咀嚼筋の老化よりも歯の喪失が関連していることが示唆された。そのため、虫歯や歯周病の治療・予防による歯の喪失を防ぐことが咬合力低下予防となる。
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