研究課題/領域番号 |
17H06720
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研究種目 |
研究活動スタート支援
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
機能物性化学
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研究機関 | 山梨大学 |
研究代表者 |
矢崎 晃平 山梨大学, 大学院総合研究部, 特任助教 (90800813)
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研究期間 (年度) |
2017-08-25 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
2,730千円 (直接経費: 2,100千円、間接経費: 630千円)
2018年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2017年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
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キーワード | 超分子化学 / 分子カプセル / ホストゲスト化学 / アントラセン / アロステリック効果 / ダブルカプセル / ホストゲスト / 分子内包 / ヘテロ分子内包 |
研究成果の概要 |
本研究では、連結した2つのナノ空間を持つホスト分子の構築に取り組み、ゲスト分子同士の相互認識能の発現を目的とした。具体的には、W型トリピリジン配位子とPd(II)イオンとの自己集合により、2つのナノ空間を有するダブルカプセルの構築に成功した。そのダブルカプセルは、水系溶媒中で、ジアマンタン1分子とフェナントレン2分子をヘテロ内包した。また、ダブルカプセルは、フラーレンを内包すると、中央のPdイオンが脱離し、ピーナッツ型分子に構造変換することが明らかになった。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究では、2つの空間を有するダブルカプセル分子の構築し、その内部空間には、2つの異なる分子を内包することが明らかになった。これまで国内外で様々な形状のホスト分子が報告され、1つの空間を用いた分子内包が盛んに研究されてきた。それに対して本研究は、2つの空間を有するホスト分子を構築し、非極性分子の内包によるり生じるホスト分子の歪みを介して、ゲスト分子の大きさの情報を伝達し、2種類のゲスト分子のヘテロ内包を達成した。この現象は、生体内での分子認識に見られるアロステリック効果を、人工分子のダブルカプセルにより達成した。
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