研究課題/領域番号 |
17H06728
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研究種目 |
研究活動スタート支援
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
獣医学
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研究機関 | 岐阜大学 |
研究代表者 |
岡田 和真 岐阜大学, 応用生物科学部, 研究員 (50806354)
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研究期間 (年度) |
2017-08-25 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
2,730千円 (直接経費: 2,100千円、間接経費: 630千円)
2018年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2017年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
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キーワード | 狂犬病ウイルス / 自然免疫 / 神経細胞 / 筋肉細胞 / 獣医学 / ウイルス学 / 免疫学 / 人獣共通感染症学 |
研究成果の概要 |
これまでの研究により、狂犬病ウイルスは細胞種ごとに異なる免疫回避機序を有している可能性が示唆されていた。その回避機序には狂犬病ウイルスのP蛋白質アイソフォーム(P1およびtPs)が関与している可能性があるため、本研究では各細胞種におけるアイソフォームの必要性の違いを検討した。その結果、神経細胞では自然免疫を司るインターフェロンの産生抑制にP1のみが必要なのに対し、筋肉細胞ではP1に加え、tPsも重要な役割を担うことが明らかとなった。以上の結果は、各細胞種での自然免疫に対し、狂犬病ウイルスがP蛋白質アイソフォームの発現によって柔軟に対応している可能性を示している。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
狂犬病ウイルスは筋肉細胞における増殖により神経系に侵入した後、中枢神経系内の神経細胞において増殖し、その病態を形成する。病態形成において狂犬病ウイルスが異なる細胞種に感染し増殖する機序の一端を、本研究の成果により明らかにすることができた。この成果は、今後、狂犬病ウイルスが神経系に侵入するのを阻害する発症阻害薬、またより効果的かつ安全なワクチン開発の研究において必要となり得る情報の蓄積に貢献した。
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