研究課題/領域番号 |
17H06768
|
研究種目 |
研究活動スタート支援
|
配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
泌尿器科学
|
研究機関 | 滋賀医科大学 |
研究代表者 |
伊狩 亮 滋賀医科大学, 医学部, 非常勤講師 (70804293)
|
研究協力者 |
萩原 明郎
|
研究期間 (年度) |
2017-08-25 – 2019-03-31
|
研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
|
配分額 *注記 |
2,730千円 (直接経費: 2,100千円、間接経費: 630千円)
2018年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2017年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
|
キーワード | 泌尿器 / 再生医療 / 生体吸収性材料 / 羊膜 / 膀胱再生 / 組織工学 / 足場材料 / 泌尿器再生 / 再生医学 / 泌尿器再建 / 膀胱癌 |
研究成果の概要 |
本研究では、神経因性膀胱や膀胱癌全摘に対する膀胱拡大術に腸管を用いない新たな方法として、羊膜と生体吸収性足場P(LA/CL)を代替として用い、良好な膀胱組織形成と機能改善できないかを検討した。6ヶ月以降にX線造影を行った結果、拡大膀胱の蠕動運動を確認することができた。また、ウロダイナミクス検査で膀胱容量と膀胱機能を確認したところ、容量の増加と内圧の変化が認められ、また、膀胱筋収縮力検査においては、再生膀胱の正常と変わらない程度の収縮反応が確認できた。さらに、組織学的に再生膀胱を確認したところ、正常と変わらない上皮と筋層を形成した膀胱組織が見られた。
|
研究成果の学術的意義や社会的意義 |
膀胱癌に対する膀胱全摘除術では腸管を利用した尿路変向術が標準術式である。しかし、次世代の治療としてなるべく他臓器を犠牲にしない再生医療の応用が待ち望まれている。そこで、我々は、1)免疫学的に寛容で無細胞化をする必要がなく、抗瘢痕効果のある羊膜上に、柔軟性に富む口腔粘膜上皮細胞を播種しシート状にしたものと2)生分解性の足場材料に、胃平滑筋細胞を播種しシート状にしたものを重ね合わせ、腹腔内大網でロール状にして熟成させることで、拡大膀胱としての利用可能性について検討を行った。6カ月後の膀胱造影や容量測定、内圧測定、筋収縮力測定にて、膀胱容量と機能の改善が認められ、新膀胱としての利用可能性を示唆した。
|