研究課題/領域番号 |
17H06780
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研究種目 |
研究活動スタート支援
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
教育心理学
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研究機関 | 甲南大学 (2018) 京都大学 (2017) |
研究代表者 |
野崎 優樹 甲南大学, 文学部, 講師 (50801396)
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研究期間 (年度) |
2017-08-25 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
2,730千円 (直接経費: 2,100千円、間接経費: 630千円)
2018年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2017年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
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キーワード | 情動調整 / 情動知能 / 社会情緒的能力 / 教育系心理学 / 社会系心理学 |
研究成果の概要 |
本研究の目的は,他者のネガティブな感情を効果的に調整可能な方略を解明することであった。研究1では,日本とアメリカ間で,効果的に働く感情制御方略の相違点を情動知能との関連から検討した。その結果,出来事をポジティブに捉え直す「再評価」は,国の間で差が見られなかった。一方,感情の表出を抑え込む「抑制」は,国によって違いがあり,日本では必ずしもネガティブではないことが明らかになった。研究2では,オンライン掲示板上でのコミュニケーション内容を分析する調査を行った。その結果,「共感的理解」が他者の感情を効果的に制御する上で,重要な役割を果たす方略であることが明らかとなった。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
社会で活躍する上での重要性を踏まえ,近年,情動知能・情動コンピテンスをはじめとする社会情緒的能力のトレーニングが教育現場や企業で行われている。悲しんでいる相手を励ます,怒っている他者を宥めるなど,他者の感情の制御は,この社会情緒的能力の重要な構成要素である。本研究は,効果的に働く情動制御方略という観点から,トレーニング内容の基盤となる実証的知見を新たに提供するものであり,トレーニング内容の洗練と結びつくことで,社会に貢献しうるものである。
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