研究課題/領域番号 |
17H06908
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研究種目 |
研究活動スタート支援
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
形態系基礎歯科学
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研究機関 | 徳島大学 |
研究代表者 |
天羽 崇 徳島大学, 大学院医歯薬学研究部(歯学域), 特任助教 (00803545)
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研究期間 (年度) |
2017-08-25 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
2,730千円 (直接経費: 2,100千円、間接経費: 630千円)
2018年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2017年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
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キーワード | 緑膿菌 / 抗菌薬抵抗性 / rpoS遺伝子 |
研究成果の概要 |
難治性慢性感染症の要因の一つとして抗菌薬抵抗性の獲得が考えられる。緑膿菌クオラムセンシング(QS)のシグナル分子オートインデューサーのアナログである新規化合物が、抗菌薬抵抗性を減少させること、その作用機序の一つとしてrpoS遺伝子の発現を抑制することを見出した。新規化合物の作用機序をより明らかにするため、rpoS遺伝子の制御機構の解明を試みた結果、二成分制御系にかかわる遺伝子がrpoS遺伝子の制御に関与している可能性が示唆された。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
細菌が抗菌薬抵抗性を獲得するメカニズムはまだ解明されておらず、そのため抗菌薬抵抗性に作用する物質の報告はほとんどされていない。本研究で用いた新規化合物はQSオートインデューサーのアナログでありながらQS抑制効果を持たないものの、抗菌薬抵抗性を減少させるという点で非常に面白い物質である。この化合物の作用機序を解明することは、抗菌薬抵抗性のメカニズムを明らかにするうえで有意義な取り組みであり、難治性感染症に対する新たな治療法開発に大きく貢献できると考えられる。
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