研究課題/領域番号 |
17H06910
|
研究種目 |
研究活動スタート支援
|
配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
外科系歯学
|
研究機関 | 徳島大学 |
研究代表者 |
福田 直志 徳島大学, 大学院医歯薬学研究部(歯学域), 助教 (10804156)
|
研究期間 (年度) |
2017-08-25 – 2019-03-31
|
研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
|
配分額 *注記 |
2,730千円 (直接経費: 2,100千円、間接経費: 630千円)
2018年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2017年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
|
キーワード | 骨補填材 / リン酸三カルシウム / 顆粒セメント / 自己硬化性 / リン酸水素カルシウム / 増粘剤 / β-TCP顆粒 / 歯学 / 外科 / 生体材料 / 再生医学 / セラミックス |
研究成果の概要 |
本研究は、人工骨補填材であるβ型リン酸三カルシウム(β-TCP)顆粒同士をリン酸水素カルシウムによって橋架け、硬化させる自己硬化型β-TCP顆粒セメントに増粘剤を添加することで出血部位での硬化特性を付与し、その有用性を評価することを目的とした。練和液である酸性リン酸カルシウム水溶液のリン酸濃度は、20 mmol/Lでもβ-TCP顆粒硬化体が十分な強度および気孔率を示し、増粘剤であるカルボキシメチルセルロースの練和液への最大添加量は10wt%であった。実際にラット頭蓋骨欠損部を止血を行わずに増粘剤添加β-TCP顆粒セメントで再建した場合にも、硬化性を示すことを確認した。
|
研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究成果において,既に開発しているβ-TCP顆粒セメントに、出血がある状況でも硬化が阻害されない性質を付与できることを確認した。これにより、現在臨床応用されているβ-TCP顆粒の問題点である充填後の骨欠損部からの移動や流出が克服できることが期待される。さらに、出血部位でも硬化することで、骨からの出血に対する止血剤としても応用できる可能性が示唆された。
|