研究課題/領域番号 |
17H06927
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研究種目 |
研究活動スタート支援
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
素粒子・原子核・宇宙線・宇宙物理
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研究機関 | 九州大学 |
研究代表者 |
小林 大 九州大学, 理学研究院, 学術研究員 (30805403)
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研究期間 (年度) |
2017-08-25 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
2,730千円 (直接経費: 2,100千円、間接経費: 630千円)
2018年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2017年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
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キーワード | 素粒子物理学 / 高エネルギー実験 / シリコン検出器 / 新粒子探索 / 素粒子物理 / 加速器実験 / 高エネルギー物理 / 素粒子実験 / 加速器 |
研究成果の概要 |
本研究においては、特にLHCの高輝度化計画に向けた検出器のアップグレードに注力した。高輝度化に伴い、粒子密度や放射線によるダメージが増加するため、最内層のシリコン飛跡検出器は総入れ替えが必要となる。その検出器モジュールの量産のため、部材の耐久性や基礎的な設計から、その製造手法について研究を行った。センサーと基板の接着やワイヤボンド、その封止など基礎的な技術開発を終え、研究室での組み立てを可能にした。現時点で、グループ全体でのスタンダードとなる手法を開発し、試験的なモジュール量産を行う段階にこぎつけた。今後はプリプロダクションに向けて、簡便性などに着目して更に洗練し、実機の生産につなげていく。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
素粒子物理学における標準模型には、未だ記述できない物理事象が存在することがいくつもの実験で示唆されている。その解明は人類の英知として大変重要なことである。高エネルギー加速器実験における探索は最も直接的にアプローチできるものであり、LHCの高輝度化計画は現在最も期待の大きい実験である。これを成功に導き、最高のパフォーマンスでデータを解析するためには、検出器の高精度かつ安定した性能が不可欠である。本研究は検出器の置かれる過酷な環境、及び性能に対する要求を鑑みて、検出器モジュールの安定性や性能を高く保つことを目的としており、期待される発見に大きく貢献するものである。
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