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がん関連線維芽細胞に着眼した腫瘍内不均一性の分子機構解明と新規がん治療戦略の開発

研究課題

研究課題/領域番号 17H06971
研究種目

研究活動スタート支援

配分区分補助金
研究分野 呼吸器内科学
研究機関熊本大学

研究代表者

佐藤 亮  熊本大学, 医学部附属病院, 医員 (10802069)

研究期間 (年度) 2017-08-25 – 2019-03-31
研究課題ステータス 完了 (2018年度)
配分額 *注記
2,730千円 (直接経費: 2,100千円、間接経費: 630千円)
2018年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2017年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
キーワード肺腺癌 / がん関連線維芽細胞 / 腫瘍免疫 / 組織亜型 / 腫瘍内不均一性
研究成果の概要

肺腺癌組織では単一の腫瘍内に組織亜型の異なる腫瘍が混在して存在する。申請者は、このような組織学的な腫瘍内不均一性の発症メカニズムを解明するため、がん関連線維芽細胞に着目した研究を行った。研究開始当初に想定していた転写共役因子であるYAPは、腫瘍組織構築の変化を制御していないことが明らかとなったが、興味深いことに組織亜型の変化に応じて腫瘍免疫環境が変化する新たな知見を見出すことができた。肺腺癌細胞はがん関連線維芽細胞とのクロストークによって免疫療法の効きづらい好中球優位の腫瘍免疫環境を生み出している可能性が考えられ、今後の肺腺癌に対する新規治療戦略構築の基盤となる成果を得ることができた。

研究成果の学術的意義や社会的意義

免疫療法は予後不良な進行肺癌において長期生存や根治が期待できる治療法として確立しつつある。しかし、免疫療法が著効する患者は限定的であり、治療抵抗性のメカニズム解明が喫緊の課題となっている。本研究では、免疫療法の効きづらい好中球優位の腫瘍免疫環境ががん関連線維芽細胞によって誘導されることが明らかとなった。がん細胞とがん関連線維芽細胞の相互作用に重要なシグナル伝達機構であるTGFβシグナルを阻害することで、より免疫療法の効きやすい腫瘍免疫環境へ誘導することのできる可能性が考えられ、本研究で得られた成果は今後の肺腺癌に対する新たな治療戦略を構築する上で重要な知見になると考えられる。

報告書

(3件)
  • 2018 実績報告書   研究成果報告書 ( PDF )
  • 2017 実績報告書

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公開日: 2017-08-25   更新日: 2020-03-30  

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